就活にWord、Excel、kintone
専修大学経営学部の関根ゼミを訪問しました。関根ゼミでは3年生と4年生あわせて20数名がサイボウズ「kintone」を使っています。
3年生は神奈川産学チャレンジプログラム(リンク先はPDFファイル)に挑戦中です。神奈川産学チャレンジプログラムは、一般社団法人神奈川経済同友会と神奈川県内の複数の大学が共同しています。産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。毎年1回行われ、今回は11回目になります。
同友会に所属する企業や団体から出されたお題について、学生が研究して成果を発表します。優秀な研究については、表彰式で賞状・賞金が授与されます。
関根ゼミの学生は数名のチームに分かれて、企業の利益拡大、新商品のアイデア、地域活性化など、それぞれのテーマに取り組んでいます。
各チームはkintoneでチーム内の情報を共有しています。分担して調べた内容をあらかじめkintoneにアップして目を通しておくことで、全員が集まったときに議論を効率的に進めることができます。
kintoneの機能で活躍しているのが、「スレッド」機能です。kintoneはグループに所属するメンバーが共有する場所である「スペース」を作ることができます。メンバーはスペース内でコメントを書き込んで会話できます。この会話欄が「スレッド」です。Facebookを使っている人はわかりやすいと思います。
関根ゼミではチームごとにスペースを作って、スレッドでやり取りをしています。大学生はLINEが必須になっているという話を以前にきいたことがありますが、関根セミでもLINEでグループを作ってコミュニケーションに活用しています。LINEに慣れている学生がkintoneでスレッドを使うようになるのは、自然な流れと言えるでしょう。
一方で企業でkintoneを使う主な目的であるデータの管理は、これからと言った感じでした。産学チャレンジプログラムは5月から始まったばかりで、現在は情報収集とブレインストーミングの段階です。研究が進むにつれて、データの管理でもkintoneが活用されるのではないかと思われます。
各チームの熱心な説明をきいているうちに、2時間があっと言う間に過ぎてしまいました。ゼミ修了後は居酒屋の懇親会にごいっしょさせていただて、いろいろな話で盛り上がりました。
学生の就活に必要なスキルとして、WordやExcelを使えることは今や当たり前になりました。考えてみればワープロや表計算は20年以上前からあります。そろそろ次の段階に入ってもいいのではと思います。データを構造化して共有し、オンラインでコミュニケーションするkintoneのようなツールを使いこなすスキルが、これから就活の必殺技になると考えます。