オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

Autodeskって何の会社でしたっけ?

»

Autodesk社は業務用CADソフトウェア「AutoCAD」の開発元として知られています。AutoCADはパソコンCADソフトウェアのデファクトです。とは言え、一般的な企業ユーザがCADを使う機会は少ないと思います。

私はAutoCADを実際に使ったことはありません。私のAutodesk社のブランドイメージは「難しそうなCADのソフトを作っている会社」で止まっていました。

前回の「メーカーではなくメイカーになろう」でご紹介した書籍「メイカーズ」にAutodesk社のソフトウェアが出てきます。

このところ注目が高まっている3Dプリンタは10万円台から、レーザーカッターは30万円くらいで買うことができます。今後さらに機器の値段が下がることは確実で、より高性能なハードウェアをより安く入手できるようになることは間違いありません。しかし、いくら機器が安くなっても、そこに出力するデータがなければ「ただの箱」です。そのデータを作るソフトウェアの分野で、Autodesk社は重要なポジションにあります。

実はAutodesk社は以前からコンシューマやクラウド方面に進出しています。それが「Autodesk 123D」ファミリーです。

現時点で以下のソフトウェアが公開されています。実際に使ってみると高機能なソフトウェアです。これが無償で公開されていることに驚きます。

123D Design

いわゆる3D CADのソフトウェアです。Autodesk社の業務用の製品に比べ簡略化されていて、その分わかりやすくなっています。3Dプリンタへ出力することもできます。

123D Catch

一部で話題沸騰の写真から3Dモデルを作るソフトウェアです。いろいろな方向から撮った写真をクラウドにアップするとそれを合成して3Dモデルのデータに変換してくれます。どんなものか想像が付かない方はこの動画をご覧下さい。

123D Sculpt

タッチスクリーンで粘土細工をする感じで3Dデータを作って色を塗ることができます。現時点ではiPad専用です。

高機能なソフトウェアを無償で公開してしまって商売になるのか心配になりますが、そこはちゃんと考えられています。Autodesk社は作ったデータを公開して共有できるギャラリーをクラウドで運営しています。このギャラリーは無料で使える無料会員と年間$99.99のプレミアム会員があります。プレミアム会員になるとギャラリーのデータを無料で3Dプリントして配達してもらえたり、プロが作った作品をダウンロードできるようになったりするようです。

プレミアム会員は先日に始まったばかりで、今後サービスが充実していくと思われます。ここがAutodesk社のフリーミアムのビジネスモデルというわけです。CADソフトウェアの会社がいつの間にかクラウドとフリーミアムの会社になっていました。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する