オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

ソフトバンクは圧勝したのか

»

本日10月28日より、auのすべての販売店でiPhone4Sの取り扱いが始まりました。

iPhone4Sの販売について、マスメディアは「ソフトバンク 対 au」の視点で書かれた記事が目立ちます。27日の産経系の報道は<ソフトバンク孫社長、iPhone「4S」で圧勝をアピール 対KDDIで>の見出しで記事になっています。これがネット上で引用されて、両社の利用者・ファン・マニア・信者・工作員の方々の間で話題になっているようです。

私は会見の現場にいたわけではないのでよくわからないのですが、果たして「圧勝」は孫社長の発言にあったのでしょうか。

この記事の元になった記者会見は、ソフトバンクの中間決算の説明会であって、iPhone4Sの販売実績発表を目的としたものではありません。産経の記事の本文には「圧勝」の文字はありません。<「雪崩を打って解約に走るのではと経営陣も懸念していたが、大きな懸念の霧は晴れた」と述べ、販売が順調であることを強調した。>と、懸念が大事に至らなかった安心感のようなものを感じます。

他紙の報道を比較してみます。

ITmedia

ソフトバンクの4~9月期、最終益でKDDIを逆転

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1110/27/news085.html

日本経済新聞

「一瞬で在庫がなくなった。予約している顧客以外に販売する在庫はゼロという状況が続いている」

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE0E5E29A878DE0E5E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

「大半が継続して機種変更をしていただいたことが非常にうれしく思っている」

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381949EE0E5E295938DE0E5E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

日経BP ITpro

「旧機種からの無償乗り換えキャンペーンの実施や、地道にユーザー宅の電波環境の改善に力を入れたことが効いたのかもしれない。暗雲は去り霧が晴れた、というのが正直な感想」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111027/371599/?ST=management

毎日新聞

「解約の嵐は来ず、過半数がソフトバンクを選んでいる」

http://mainichi.jp/select/biz/news/20111028k0000m020101000c.html

cnet Japan

「この独占が崩れたら、我々のユーザーがどのくらい解約するのかということは、大きな雨雲の状態で常に頭上にあった」「霧は晴れた」

http://japan.cnet.com/news/business/35009843/

調べた範囲では各社の記事に「圧勝」の言葉はありませんでした。記事中の孫社長の発言は、第1ラウンドを乗り切った安心感と自信は感じられますが、「圧勝をアピール」から連想される傲慢さのような雰囲気はありません。

私は普通の携帯電話とAndroidスマートフォンの2回線をauで契約しています。個人としてauを応援したい気持ちはありますが、産経の記事の見出しは、読者にネガティブなイメージを持たせる可能性があるように感じます。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する