オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

「素直になれなくて」はTwitterつぶしの戦略的ドラマか

»

Twitterユーザー、1億人を突破 収益化にも力点」や「Twitterのパブリックデータを米国会図書館が獲得」など、Twitter関連のニュースが話題になっている中で、フジテレビ系ドラマ「素直になれなくて」が15日から始まりました。

主人公の「ナカジ(瑛太)とハル(上野樹里)は、ツイッターを通して知り合った。」というストーリーで、TwitterのTLで期待が高まっていました。

私はハッシュタグ #sunanare を追いながら、放送を見ていました。

オープニングはiPhoneやGoogle Mapなど、”それらしい”映像でスタートです。傑作ドラマ「電車男」の再来かと思わせます。ところが、始まって5分を過ぎて、主人公たちが初めてのオフ会で集まる場面から微妙な展開になってきました。

少人数でレストランに集まってハンドル名と本名の自己紹介はいいとして、職業は医者(実は医療機器営業)、キャビンアテンダント(詐称)、カメラマン(実はエロ系グラビアの)などウソの自分を演出です。これってただの合コンではないでしょうか。そういえばウソの合コンで始まる「やまとなでしこ」なんてドラマがありました。MISAの「Everything」が聞こえてきそうです。このあたりから #sunanare は一気にトーンダウンです。

この後、Twitterと全く関係ない展開になって、主人公たちが世の中の不条理に直面するシーンが続きます。パワハラ、逆セクハラ、妊娠、リストカット、引きこもり風など、てんこ盛りです。

さらに線路をはさんだプラットホームで缶コーヒーを投げ渡すシーン(よい子は真似してはいけません)で、 #sunanare のがっかり感は頂点に達し、 #sunanare は放送終了後を含め数千のつぶやきで埋め尽くされました。「ツイッターって出会い系だったのか…」というつぶやきが多かったです。

思わせぶりな伏線を張りまくっておいて、洗濯したズボンを届けようと上野樹里が瑛太を訪ねて、中から別の女性が出てきたところで第1話は終わりました。初回視聴率は11.9%で、可もなく不可もなくだそうです。

放送終了後の #sunanare と、公式サイトのメッセージや脚本家のブログのコメント欄があまりに対照的でした。まあ「ツイッターを通して知り合った」とか言わなければ、ありがちな普通のドラマだと思いますけどね。

第2話はこんな展開になるようです。はたしてTwitterは出てくるのでしょうか。

興味のある方は、Twitterでハッシュタグ #sunanare を検索してみてください。

Comment(4)