経済産業省アイディアボックス、終了しました
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経済産業省がインターネットのサイトを通じてIT政策に関する国民の意見を広く募集した「経済産業省アイディアボックス」が、予定通り3月15日をもって無事終了しました。
最終的に登録ユーザ数3,799人、投稿されたアイディア数936件、アイディアに対するコメント5,974件と、昨年11月に行われた「電子経済産業省アイディアボックス」を上回りました。
量的に成功した一方で、経済産業省のIT政策と関係のない他省庁や地方自治体管轄のアイディアが投稿されたり、一部で荒らしに近い発言が出たりと、利用者側のスキルやモラルが問われる状況が見られました。システムの使い勝手についての意見や要望も上がっています。
また、参加者の性別、年齢、職業に偏りがあり、これだけで国民の意見をすべてカバーするわけではありません。
改善すべき点はまだまだありますが、システム的にも人的にも大きなトラブルなく終了したことは、大成功だったと考えます。今回のアイディアボックスのような取り組みは、いわゆる「お役所」的な動きの対極にあるものです。ここで失敗すると、前例を重視するお役所で二度と日の目を見なくなってしまうリスクがありました。
寄せられた意見の中には、アイディアボックスの常設や他省庁・政党での採用を求める声があります。アイディアボックスのような取り組みが、全省庁や全国的なものになることで、よりよい政策が出てくる可能性があります。
今回のアイディアボックス上の議論は、産業構造審議会情報経済分科会における検討に活用されることになっています。ネット上で議論するだけでなく、今後の政策がどうなるのか、注意深く見守っていきたいところです。
日本のオープンガバメントはこれからです。
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