世界第3位になる心の準備はできたか
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2010年中に中国がGDP(国内総生産)で日本を抜いて、世界第2位の経済大国になる可能性が高くなってきました。「世界第2位の経済大国~日本」の看板を、下ろす時が来たのかもしれません。
日本がGNP(国民総生産)で西ドイツを抜いて世界第2位になったのは、1969年のことでした。当時小学生だった私は、学校でずっと「日本は世界第2位の経済大国」と教えられて育ってきたわけです。バブル絶頂期には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言われたことがありました。バブル崩壊でナンバーワンどころではなくなりましたが、それでも「第2位」はこれまで40年の間”当然の指定席”だったわけです。
リーマンショック以来、当ブログは、現在起きていることはじっと耐えれば消え去る危機ではなく、元に戻らない変化だと言ってきました。いよいよ世界第2位の看板がなくなることで、やはり大きな変化が起きているのだと実感します。
「1人あたりのGDPではまだ日本の方が上」などの議論はありますが、「世界第3位の経済大国~日本」を一度受け容れて、日本の次の方針を考えるべきかと思います。いろいろな報道を見た感じでは、もう一度巻き返して2位に返り咲くことは、なかなか難しそうです。人口が高齢化・減少していく日本が、今後どこを目指していくのか、2010年は大きな分かれ道になると考えています。
私たちは変化に備え、対応していかなければいけません。心の準備はできているでしょうか。
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