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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

【Wendy】基調講演(2)

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基調講演の2人目は、日本ヒューレット・パッカード株式会社の小出代表取締役でした。

HPとオラクルは、データウェアハウス用のOracle Exadata製品ファミリーを共同で開発しました。日本では1月に発売開始になったばかりです。今回のOracle OpenWorldでは、NEC、日立、富士通の3社がDiamondスポンサーになっています。HPはさらに別格のMarqueeスポンサーです。

HPと同じハードベンダーであるSUNをオラクルが買収したことで、HPは微妙な立場になってしまいました。小出社長もそのへんのところは了解済みで、講演の冒頭で「『こんな状況になって、小出さん、本当に基調講演やるの』と周りから言われました。」と言って、会場の笑い(苦笑)を取りました。まずはつかみはOKです。

以下は、要約です。

HPはワールドワイドでオラクルのベストパートナーです。オラクルとは30年のアライアンスの歴史があり、HPとオラクルを使っている14万の顧客が世界中にいます。

日本ヒューレット・パッカードは、2002年にCOMPAQを統合し、2008年にはEDSを統合しました。社員数は5,800名、売上高は4,456億円です。

HPの製品は、ブレードサーバーのシェア50%以上、PCサーバー(x86)の38.2%、Unix/Linux/Windowsサーバーの32.7%を占めています。オラクルデータベースの41%がHPのインフラです。また、オラクルアプリケーションの46%がHPのインフラです。

HPの戦略は以下の3つです。

  • お客様の役に立つテクノロジーソリューションの開発
  • 業界標準をリード
  • 業界でトップの地位を確立

HPはこれまで多くの企業を統合してきました。その経験から、人事アプリケーションはワールドワイドで95%まで共通化できる、ことがわかりました。HPでは、人事システム(IT)とビジネスプロセス(人事施策)を統合して、インドに集約しました。PeopleSoftを使った1つのポータルシステムで、全世界、13カ国語をサポートしています。

パソコンの管理やプリンターの管理で、コストを削減しました。

2005年のITコストは、売上の4%に相当しました。しかもITコストの60%は運用維持に使われ、10%は管理されていないITに使われているシャドーコストでした。従業員のパソコンの機種を統一し、集中的に管理するようにした結果、IT改革によりコストを半減することができました。日本ヒューレット・パッカードの約6,000人の従業員のうち、IT要員は数名しかいません。データセンターに統合されました。

サイロ(プロジェクト毎の個別インフラ)から、シェアードサービスにする必要があります。次世代データセンター(Next Generation Data Center)で重要なのは、仮想化、自動化、省電力化です。

仮想化

シェアードサービス推進の手段です。

自動化

1人のオペレータが管理するサーバーの台数は、2005年には25台でしたが、2008年には330台になりました。クラウドでは自動化が必要です。自動化することで、人為的ミスを圧倒的に削減できました。

省電力化

クラウドを構築するデータセンターは、省電力化されて高効率なファシリティーである必要があります。

仮想化、自動化、省電力化は、他のセッションでも聞きました。クラウドコンピューティングと次世代データセンターのキーワードになると思います。

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