君はオバマ大統領のように生きられるか!
オバマ大統領の就任演説は、注目度が高かったようです。オルタナティブブログでも、複数のブロガーが就任演説に関連して書いています。同じことを書いても意味がないので、オルタナティブな見方からコメントしてみます。
米国が衰退したと言う人はいますが、ドルは依然として唯一の世界の基軸通貨です。ユーロも円もドルに代わるところまで来ていません。初のアフリカ系アメリカ人の大統領がこの時期に米国に誕生することは、約230年の米国の歴史の中でも大きな転換点になるでしょう。米国は、新しい百年に入ると言ってもいいと思います。単に一国の大統領が替わるという以上に、世界の多くの人に、世界が今よりよくなることを期待させたのではないでしょうか。
テレビを見ていて、オバマ大統領が47歳であることを知りました。なんと私と同じ年齢なのですね。いやー、オバマ大統領は凄いと素直に思ってしまいます。
年齢が同じだからと言って私に米国大統領が務まるかと考えると、考えるまでもなく明らかに無理です。大統領になろうと思い続けること自体がまず大変です。アフリカ系のハンディを背負って、大統領になる努力を積み重ねるのはさらに大変だったでしょう。
しかも、大統領に就任して終わりではなく、これからが本番です。大統領就任当日のニューヨーク株式市場ではダウ平均が急落して、歴代大統領の就任日としては最大の落ち込みでした。いきなり強烈なプレッシャーです。他にも解決を待っている問題が山積みです。
さらに暗殺の心配もあります。いくら厳重な警備をしていると言っても、絶対はありません。防弾ガラスのない開けた場所で就任演説したり、パレードの途中で装甲が施された大統領専用車から降りて歩いたりすることは、リスクが伴います。
こんな生活がこれから4年以上続くのですから、優秀なだけではダメで、よほどタフでなければ勤まりません。
オバマ大統領に比べたら、自分はただのオッサンですね。まだまだ頑張らないといけないと思った次第です。
余談ですが、私が大好きなウォルフガング・ペーターゼン監督の作品である「ザ・シークレット・サービス」では、大統領警護のシークレットサービスと暗殺を企む元CIA工作員の戦いが、大統領の全国遊説を舞台に描かれています。クリント・イーストウッドがいい感じのジジイぶりでお奨めです。