【書評】グーグルが日本を破壊する
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Googleを無条件にヨイショする本はこれまで数多く出版されました。この本は一方的にGoogleを褒め称えるのではなく、批判するだけでもありません。Googleがやろうとしていることが、日本の既存の広告代理店、テレビ局、新聞社、携帯電話会社、そして個人の生活にどのような影響を与えるのかを、具体的な数字を元に客観的に予測しています。
著者は松下電器産業で製品開発のエンジニアとして勤務した後、アップルコンピュータのプロダクトマーケティング担当を経て、コンサルティング事務所を設立して独立したそうです。
資料の数字を駆使して仮説を組み立てていくところは、著者のバックグラウンドが伺えます。日本固有のデータや事情についても、全世界と区別してきちんと説明されています。出典を明記した豊富なデータは、自分で企画書やマーケティングプランを作る時のネタ本としても使えます。
1年前の常識が通用しないインターネット・IT業界の「今」を知る本としてお奨めです。
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