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バレーボール世界最終予選がおもしろい

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2008北京オリンピックバレーボール世界最終予選が始まりました。8チームで北京オリンピックの出場をかけて戦います。

私は2年くらい前から女子バレーボールを見ています。偶然見たテレビ放送でおもしろさに目覚めてしまいました。以下は全日本女子の話です。

今回の予選では上位4チームが北京オリンピック出場となりますので、日本の実力を考えるとよほどのことがない限り予選落ちはないと思われますが油断はできません。

人によっては「チームの実力以上に持ち上げすぎ」とか「試合をショーアップしすぎ」とかの見方もあります。しかし、今の日本で北京オリンピックに出場できる可能性があるのは、柳本ジャパンただ一つです。当然、監督も選手も真剣です。他国のチームもそれぞれの国を背負っての出場です。緊張感のある試合になることが期待できます。

北京オリンピック出場を最終予選より前に決められなかったという事実は、日本チームが強くなかったということを示しています。日本人の体格がよくなったといえ、世界のチームと比べるとチーム平均身長で10cm前後、ブロックで手が届く範囲では15cm以上の体格差があります。これまでの予選では、セッターが高めのボールを上げると、アタッカーが打つ前に相手のブロックが完成してしまって、高い壁に跳ね返されるというパターンで負けてきました。

今回は「セッターがボールを離した瞬間からアタッカーが打つまでのスピードを1秒を切る」ことを目標に練習してきたそうです。セッターはより低い軌道で正確にボールを上げることが要求されます。アタッカーとのタイミング合わせもさらにシビアになります。

17日の初戦の対戦相手はポーランドでした。結果は、第1、第2、第4セットを取って、日本チームが勝ちました。まずは順調な発進です。

他のスポーツにも言えますが、試合を見ていて思うのは、日々の仕事でこれほど緊張感を持って仕事することがあるのか、ということです。

バレーボールは2-3時間の試合でこれまでの努力が試され、結果が出ます。試合中の一瞬の判断が致命的になることもあります。しかも、一度終わった試合の結果は後から絶対に変えることはできません。

選手一人一人にもドラマがあります。出場できる選手は12名です。さらに、コートでプレーできるのはリベロを入れても7名です。試合に出るだけでも厳しい競争とプレッシャーを乗り越えなければいけません。いつも右肩上がりで絶好調という選手はいません。それぞれ挫折や悩みなどを抱えています。

試合を見ていると、「チームワークとは何か」「負けそうな雰囲気になった時にどうやって気持ちを切り替えるか」など、いろいろ考えさせられます。

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