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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

コミュニケーション手段の優先順位が変わってきている? 「電話」は失礼か?

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あるクライアント先で人事の方にお聞きした話。

「配属予定先の上司にひとりひとりに確認してもらいたいことがあったので、”電話”でも”メール”でもよいので、訊いておくこと!、と指示したら、大半が”メール”にしていたんです。やっぱり、”電話”は苦手意識があるのかしら?」

「もしかすると、”電話”は失礼だ、と思っているかもしれませんよ」
と私は応じた。



「なんでメールで済ませるんだ! メールは書いてもいいけれど、ちゃんと電話するのが”丁寧”な対応だろう?」
「電話掛けて直接お話しし、その上で、ログを残すためにメール送る、というのがマナーに適う行為だよ」

・・・

そんな風に言われていた時代があった。

私はDECというコンピュータメーカーにいたので、80年代からメールは使っていたが、一般的にメールを使い始めたのは90年代に入ってからだろうと思う。

後から登場したメディアは、先にあったメディアより「軽いもの」と扱われやすく、だから、「メールはいいけど、ちゃんと電話することが重要」と教えられた人も多いはず。

同様に「なんで”お礼”をメールで済ませるの? ちゃんと”礼状”を書きなさい」と言う指導もあった。私も実際におく”お礼状”を書いた。いや、今でもはがきなら書く。

けれど、最近は、どうも優先順位が変わってきているように思う。

「電話じゃなくてメールにしていただきたいのですが」

とクライアントに言われることもある。

「電話だといつ出られるかわからないけど、メール入れておいてくれれば、どこかで見て反応できるから」

と。

発信側も同様に考える。

「電話をかけると失礼かな? 相手の時間に割り込むから・・」
「メールのほうがいいかな?」

配慮の上で、メールにするケースが増えてきている・・・気がする。

もちろん、個人の好みもあるので、「時間を割くから悪いと”配慮”してメール送ったら、”メール”で済まされた!」と憤慨されることもまだまだあるだろうけれど。



コミュニケーションの手段の優先度が変わると、
当然、新入社員研修で教える内容も変化してくる。

そうそう、封筒に「切手」を貼ってもらうと、思い思いの位置に貼りつける人が増えてきたのは、ここ10年ほど。

新入社員にかぎらず、3-40代でも、封筒の下、封筒の右、下の真ん中など自由である。

「封書」を送る経験がほとんどなくて、知らないようだ。

これ、いいとか悪いとかではなくて、ただの変化である。



どんどん脱線するけれど、そして、以前も書いたけれど、

「●●会社 御中、って書いてね」

と指導された新入社員が、

「●●会社 ウォンチュー」

と書いた、という話も聴いたことがある。

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スローなブギにしてくれ。


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