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ソフトウェア製品開発現場の視点

Notes も iPhone 対応

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ITmedia Enterprise の記事にあるように、Notes 8.5.1 のリリースが10月6日にあり、iPhone と Notes の間で、Mail, Calendar, Contact の同期ができるようになったようだ。iPhone は特別なアプリケーションではなく、標準で入っている対応するアプリケーションと同期するということだ。

2000年ごろには、Notes と Palm Pilot のスケジュールの同期機能があって、重宝していた。PC を持ち歩かなくても、スケジュールの同期さえしていれば(当時は無線や電話での同期ではなくて、RS323C ケーブルでの同期であったが)、設定した予定の前にアラームで知らせてくれるのが便利だった。Palm Pilot がなくなった後、特に日本では PDA はかなり廃れてしまったが iPhone で復活したと感じている。もちろん、無線での同期などは iPhone が格段に優れているのだが。

Notes 8.5.1 のリリースでは、もうひとつ重要な発表があった。それは、Domino Designer が無償化されたことである。Notes R4 の時代は、Notes Client に Designer も含まれていて、Notes のユーザは誰でもアプリケーションを作るすることができた。しかし、Notes Client の値下げをしなければいけない状況になったときに、設計のできない Notes Client を安くして、設計機能は、元の価格のまま維持するという方針が決められた。これ以降、大多数のユーザは設計機能の無い Notes Client を使うことになり、アプリケーションを作ることができるのは Designer を持っている開発者だけということになってしまった。今振り返ってみると、これが大きな分かれ目であった。それ以降 Notes アプリケーションの開発者の数が増えなくなったことは想像できる。

Notes Designer は今回無償になったが、これはユーザの声を反映させた結果だということだ。この方針には賛成するが、開発プラットフォームを使ってもらうためには、無償化による開発者の囲い込みが重要なことは Eclipse など無償の開発環境が出始めた 2003 年くらいにはすでにわかっていたことであった。

Microsoft のアプリケーション開発環境も一部無償化されているが、多くの開発者はかなりのコストを払って使っている。Microsoft にとっては無くしたくない収益源だと予想されるので、判断は難しいと思うが、Azure のような新しいプラットフォームでは、何らかの価格政策が必要ではないかと思う。

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