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ソフトウェア製品開発現場の視点

もう新しい機能はいらない?

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ソフトウェア製品開発はバージョンアップを前提にしたビジネスである。バージョンアップによって過去のバージョンの問題の修正や、新しい機能の追加が行われる。どんなにがんばって最初のリリース版を開発しても、使ってみると問題点や機能の要望がたくさん出てくるので、初期段階において開発側は、できるだけ早く次のバージョンを出して要望に応えようとする。

しかしバージョンアップを重ねていくと、機能的な満足度は上がってくるので、ユーザ側がだんだんとバージョンアップについていかなくなる(ついてこれなくなる)。そのような状態のときに言われるようになるのが「もう新しい機能はいらないから、バージョンアップしないでくれ」という要望である。

確かに一理ある。次の一言さえなければ。-- 「でも、この機能だけは入れてね。」

こうやって、多くのソフトウェア製品は「個々のユーザは全機能の10%しか使っていない」と言われるまで、肥大化してしまうのだ。

Comment(6)

コメント

匿名

あるあるw

pcx

むしろ新バージョンを売るためにワザと不都合を残してたり…。

Katsushi Takeuchi

新しいバージョン販売のために不具合を残すというテクニックを使えるくらい問題が少ないといいのですが、PC のソフトウェア製品の場合、現実としては問題ゼロにはなりません。また、重大な不具合は、パッチと呼ばれる不具合対応で無償で提供されることが多いので、意図的に「売り」につながる不具合をいれるということは難しいと思います。

pcx

仰る通りでございます。しかし、たまに過去のバージョンで使い慣れた細かい便利機能が、何故か新しいバージョンで削除されたりすると、どうしても次バージョンでの復活を期待してしまいます。開発者にとっては不要と判断された機能だったのかもしれませんが…。

よく言われることですね。

「現在の機能で満足している」という言葉がそうだと思います。

でも、この言葉はIT部門から出てくることが多いのも確かです。
裏には「また教育をしたくない」と。

でも、そろそろ世代が変わってきて、「教育」なんていらないかも知れないです。

直感的に使えて高機能な製品を与えることで、利用者が思いがけないような使い方をしてくれるかも知れないという可能性に私は期待しています。

Katsushi Takeuchi

教育の必要がないくらい直感的なユーザインタフェースを作ることができれば、機能アップに対する抵抗を少しは緩和することができますね。
思いがけない使い方で、製品や機能の別の価値が発見されることは、開発側にとってはうれしいことです。

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