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TwitterがサードパーティのTimeline広告出稿を禁止

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ここ数日、Twitterのタイムラインに広告を出稿するシステムを売り出す企業に関するニュースが幾つか流れたが、Twitter社はこれに敏感に反応した。タイムラインを汚す、ひいてはソーシャルストリームそのものを汚染するような広告の在り方は断固拒否、という決定をしたのだ。具体的にはそうした企業にはAPIを利用させない、という規約の変更をした。
 
TLを汚すなというTwitter社の警告は、シンプルだが非常に重いものだ。
Twitter APIやTwitterの生態系の中で生きるベンチャー企業は非常に多い。しかも、Blogの業界では既に”悪”とさえみなされているPPP(Pay Per Post = 書き手にお金を払って広告を書かせる、一種のアフィリエイト的なコンテンツの投稿)をTwitterに持ち込むような企業も増えてきており、僕自身もブロガーとして、一人のTwitterユーザーとしても憂慮していた。
 
 
今回のTwitter社の決定は非常にリーズナブルだと僕は思う。
Twitterはいまや単なるつぶやきツールでもなく、単に巨大なユーザーベッドを持つ一企業のコミュニティでもない。彼らはPOPやSMTP(メールを送受信する共通的な仕組み)のように、インターネット業界の標準的なプロトコルにさえなろうとしている。彼らは僕たちのタイムライン、そしてインターネット全体のソーシャルストリームの健全な成長とクリーンネスを、目先の不利益を覚悟してでも担保しなければならない。そういう使命をおった企業となったのである。
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