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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

Yahoo! ジェリー・ヤン氏「web2.0はMyMedia」??

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Yahoo!の創業者であるジェリー・ヤン氏がYahoo! Japanの10周年を記念して来日し、Web2.0について語ったらしい。

Web2.0がなんであるか、は別にして(僕の意見はこれまでにもさんざん書いたし、本にもしているので)、ヤン氏がWeb2.0を表現するのに使った「MyWeb」とか、「ソーシャルWeb」という、コミュニティありきの概念は古すぎると感じざるをえない。自らを「時代遅れの恐竜と呼ばれている」と自嘲気に話していたが、その表現を聞く限り、これからは個人ポータルだよね、と言っているだけのような。

Yahoo!自体が遅れてる、などと言う気はない。Yahoo!は日本のネット広告の3分の1を占めるチャンピオンであり、仮に恐竜だとしても、あらゆる生態系の頂点にいる。例えば鮫(サメ)は何億年も前から変わっていない、構造的には古代から変わらぬ魚だが、捕食魚としての進化は既に極めており、最強だ。仮に構造が古いからといって、何かを変える必要は無いのである。

Yahoo!が、そしてYahoo!JapanがFlickrやdel.icio.usなどのサービスを持ち込み、Web2.0的なサービスを提供していくということ自体は、ありとあらゆるネット企業にとって脅威ではあり、試みは至極正当なものとは思うのであるが、ゴールとして考えているポイントについては、ちょっとずれてない?という感じがする。個人個人のメディアとかソーシャルなWebであるということは、Web2.0の一つのトレンドではあるけれど、本質的な方向としては、もっと一方通行的な情報|データの流れで、その最小単位が極端に細小になっていくことと思っている。細かいので小さく緻密にリンクしていくし、その結果ネットワーク化していくのだ。少なくとも、GoogleやAmazon、Appleらの「Web2.0」と比べると、ビジネスのにおいはするけれど、Web2.0ぽさは感じない。個人的であるけれど、率直な感想である。

とはいえ、「絶対王者」のYahoo!が本気になったということで、Web2.0という言葉のいっそうの普及と技術的な広がりが加速されることになるだろう。

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