世界銀行でソーシャルメディアで大事な事を教わってきました。
皆さんは世界銀行をご存知でしょうか?私はあまり詳しくなかったのですが、今日12月2日に世界銀行東京事務所にお邪魔して、いろいろ教わってきましたので、こちらのブログで紹介します。
世界銀行は途上国に融資をする目的で1944年に設立合意し、翌45年に設立されました。1952年には日本にも進出し、戦後の日本の復興支援を資金面からしたそうです。新幹線や高速道路など31のプロジェクトが世界銀行の融資で作られました。
その世界銀行の年次総会が来年2012年に60年ぶりに日本で実施されるそうです。そもそも世界銀行の年次総会は来年はエジプトで開催される予定でしたが、例の革命の影響でエジプトが辞退したため、急遽日本で開催される事になりました。東日本大震災からの日本の復興を世界にアピールする良い機会になりそうです。因みに年次総会は世界中から2万人の専門家や関係者が来日するそうです。
その世界銀行東京事務所で、本日「開発とソーシャルメディア」というテーマで、世界銀行の立入勝義さんのセミナーを聞いてきました。立入さんは来年の世界銀行の東京での年次総会のソーシャルメディアでの情報発信担当として、アメリカから東京に戻ってきたソーシャルメディアの専門家です。
世界銀行での情報発信は、開発問題、例えば人口や女性のジェンダー問題、水問題など世界中の開発に関わる多くの問題を広く知らしめることを目的にしています。それらを、誰にでもアクセスできるWebやソーシャルメディアを中心に発信しています。世界銀行のスタッフの経験、知識を文書、動画、画像などにコンテンツ化し、Web、ツイッター FBなどでわかりやすく情報拡散することを心がけているそうです。
世界銀行本部のウェブサイトは驚く程ソーシャル化されています。 今年2011年は「EQUAL?」というJENDERキャンペーンが行われていますが、そちらのサイトのソーシャル化は大変進んでいます。
世界銀行のソーシャルメディアは分かりやすさが心がけられていて、以下の3つのポイントに注力されています。
1 動画や画像
誰にでもわかる動画や写真での共有を心がけています。Facebook、flicker YouTubeなど様々なソーシャルメディアから情報発信しています。特に、YouTubeから発信されている動画のクオリティーは大変レベルが高く、かつ分かりやすく言葉がわからなくても、理解できる仕掛けになっています。動画の終了時には必ず、Facebookやtwitterのアイコンが表示されて、視聴者へのシェアの仕掛けがデザインされています。
YouTube: Rising Food Prices - Nearly One Billion Go to Bed Hungry
2 インフォグラム
一目瞭然のインフォグラムで誰が見てもわかるようになっています。こういった右脳的な取り組みは、日本の政府や企業も見習って欲しいですね。
3 開発アプリ
開発問題のアプリの開発コンテストを展開。開発者への世界銀行の認知も含め、iPhoneアプリなどで、より認知、理解を高める努力をしています。また、ハッカソンなどのイベントも積極的に展開しています。
社会問題の解決を目指すハッカソン
Water Hackathon
Autism Hackason(自閉症ハッカソン)
東京事務所でも来年の年次総会を控え、積極的にソーシャルメディアでの情報発信を始めています。ぜひ、みなさんもこちらにアクセスしてみてください。
世界銀行東京事務所twitter
日本の公的機関も世界銀行を見習ってソーシャル化してもらいたいです。
ソーシャルメディアを使用したインタラクティブなコミュニケーションが世界では始まっています。