中国ソーシャルメディア最前線 その7 中国動画サイトの覇権争い
中国ではFacebookやGoogleが遮断されているのはご存知の方も多いと思います。
当然、Googleの動画サイトのYouTubeも厳しいですね。
「中国ソーシャルメディア最前線 その1」で書いたように
中国にはアメリカや日本のソーシャルメディアの中国版がほとんどあります。
中国人も動画共有サイトは大好きという事で
いくつかの動画サイトがビジネスを展開しています。
こちらのチャートをご覧ください。
優酷(Youku.com)や土豆(Todou.com)はナスダックにも上場されている大変元気な企業です。
因みに土豆(Todou.com)は今年の8月にナスダックに上場しました。
その上場にあたり、日本のアニメやドラマなどの違法動画を削除する必要があったとのことです。
実に中国らしい話ですね。
ユーザー数も優酷(Youku.com)が2億人
土豆(Todou.com)は1.5億人と
新浪微博(Sina Weibo)の2億人など本当に中国のソーシャルメディアのパワーには驚かされます。
しかし、優酷(Youku.com)土豆(Todou.com)両社共に
業績の黒字化は実現できておらず、収益モデルの強化が課題になっています。
そんな中で、先月9月26日に業界大手の56が
中国のFacebookと言われる人人網(renren.com)に
買収されたというニュースが入ってきました。
なんと金額は80millionドルということで、人人網(renren.com)の本気度が伝わってきます。
人人網(renren.com)は実は新浪微博(Sina Weibo)の猛追を受けていて
自社にない動画サービスがどうしても欲しかったという事が理由らしいです。
新浪微博(Sina Weibo)などのソーシャルメディアでは
日本やアメリカと同様、動画のシェア、拡散力が強く
会員獲得のための必需品になっているそうです。
因みに新浪微博(Sina Weibo)は今回上場した土豆(Todou.com)に出資しています。
中国ソーシャルメディアの覇権争いも、GoogleとFacebookの戦いのようで面白いですね。
このように恐ろしいスピードで成長している中国の動画共有サイトに関しても、
日本企業のマーケティングアプローチが必要なのではないでしょうか?