オルタナティブ・ブログ > ソーシャルおじさん徳本昌大のソーシャルコミュニケーション最前線 >

USTREAMを中心にした企業のソーシャルメディアの最新事例をご紹介

中国ソーシャルメディア事情 その1

»

日本でのソーシャルメディアの盛り上がりも、日々凄くなってきていますが
お隣の中国でもソーシャルメディアが爆発的に成長しているのをご存知ですか?
中国というと政府によるネット検閲ばかりが日本では話題になっています。
実際にGoogleは昨年2010年に中国から撤退しています。
(現在は香港からサービスは提供しています。)
上海に出張した友人からはtwitterやFacebookが使えないから困ったという話を聞いたりと
アメリカのソーシャルメディアは中国ではほとんど遮断されてる状況です。

しかし、中国での2010年のインターネット人口は
中国人インターネット情報センター(CNNIC)が発表した
<第27回中国インターネット発展状況統計報告>によると
4億5730万人にも及び、
既にアメリカの人口をも超えるユーザーが存在しているのです。
また、巨大なインターネット人口を抱える中国では
アメリカのソーシャルメディアが遮断されている中で
独自のソーシャルメディアが勃興して成長を遂げているのです。
実際中国版twitterと呼ばれる「新浪微博」というサービスは2011年4月末段階で
すでに1億4000万人を超えるユーザー登録があるそうです。
日経BPの「中国ヒット商品ベスト25」でも堂々の一位に輝いたのがこの「新浪微博」でした。
「新浪微博」だけで日本の人口を超えていることに、
ソーシャルおじさんもびっくりしました。
因に微博の微はマイクロの意訳、博はブログの音訳からとったもので
簡易型ミニブログということだそうです。


Photo


実際、中国のソーシャルメディアサービスの一覧
「中国ソーシャルビジネス勢力図」を見ると
日本やアメリカにあるサービスはほとんど網羅されていることがわかり驚きました。
恐るべし中国インターネットカンパニーという感じですね。
(※日本語訳は盧 八味さんにご協力いただきました。
チャート制作の参考サイトはこちらから )

アメリカのソーシャルメディアが
コミュニケーションのプラットフォームになりつつある現在
企業がFacebookページを立ち上げることは最早、常識になってきています。
しかし、アメリカのサービスだけでいいのでしょうか?
「中国 インド Facebook」と言われて久しいですが
中国ではFacebookが遮断されている現実があります。
ワールドワイドで考えると
実は「中国 インド Facebook 新浪微博 」になっているのです。
今後、中国とビジネスする企業は中国のソーシャルメディアにも目を向ける必要性を、
このブログを書きながら感じました。
メーカーやECサイトの輸出ビジネスだけではなく
例えば、訪日する中国人をターゲットにするエアーやホテルなどの観光業の方々も
今後、中国のソーシャルメディアを意識する必要が出てくるのではないかと考えています。

これからも中国のソーシャルメディアニュースを
ソーシャルおじさんのオルタナティブ・ブログで紹介していきますので
みなさんよろしくお願い致します。

ソーシャルおじさんの個人ブログも宜しくお願いいたします!
ソーシャルおじさんのFacebookページはこちらから。

Comment(2)