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風評被害の中、コメの問題について考えてみる。明日、秋田大潟村を訪問してきます。

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昨日近所のスーパーマーケットに行って
コメ売り場を見ていて驚きました。
2011年産の千葉産の5Kgの新米が1480円で売られているのに対し
2010年産の富山米(5Kg)が1880円というプライスがつけられていました。
千葉産の新米に対して消費者が不安視している結果かもしれないと店頭で思わず考えてしまいました。

期せずして、今日9月5日売りの「週刊 東洋経済」と「週刊 ダイヤモンド」が
「コメ」特集でガチンコしています。
東日本大震災の東京電力の放射能トラブルでコメが店頭から消えるパニックが起こったのも
記憶に新しい中
コメ不足が食卓を襲うという特集を経済2誌が組んでいるのです。

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政府の試算では2011年から2012年にかけての
主食用のコメの需要量は805万トンとされ
一方供給力は975万トンと算出され、数字的にはコメは足りていることになります。
放射能セシウム調査の対象は17都県に広がり
生産量の目標数は415万トンとされています。
コメの暫定基準値は500ベクレルで安全とされていますが
こちらの基準が正しい数字なのかを消費者自体が
疑問視しているのではないでしょうか?
(数字は「東洋経済」9月12日号から引用)
実際、500ベクレル以下の50ベクレル程度のコメの取引にも
食糧商社がブレーキを踏んでいる事例が
「東洋経済」にも紹介されていました。
政府が500ベクレル以下のコメを安心だといくら宣言しても
流通や消費者は実際に口に入る主食の基準数字の500ベクレルに
不安を感じているということでしょうか?
こうした動きの中で、コメの偽装問題も実際に起きそうです。
放射能汚染の風評被害が起きそうな福島県には
実際コメ偽装を行うロンダリング業者たちが新潟県産のコメ袋を持参していると
「週刊 ダイヤモンド」「週刊 東洋経済」両誌が取り上げています。
こういったコメの流通に対する不信感が消費者の不安心理を
ますます仰ぐのではないでしょうか?
これは悲しい現実ですね。

実は、明日9月6日から秋田の大潟村に行って来ます。
ブランド米「あきたこまち」の生産者の方々にお話を伺って、コメの安全、安心について
生産者が何を考えているのかを取材して参ります。
明日、訪問する株式会社大潟村あきたこまち生産者協会涌井徹社長
今まで様々なアイディアで
大潟村の「あきたこまち」を消費者から選ばれるコメブランド米に育てた経営者です。
その涌井代表が、消費者のコメに対する安全、安心は別物という考えの下
新しい施策「検出限界値1ベクレル/kg以下のコメしか出荷しない」をスタートしました。
コメの安全、安心に消費者の注目が集まっている中
コメの風評被害がこれ以上広がらないために何が必要なのかを
大潟村あきたこまち生産者協会の皆さんに伺ってこようと思います。
オルタナブログの読者の方で、コメの安全、安心についてご質問が有る方
私のFacebookにメッセージいただければ、確認してきます。

日本人として避けて通れない主食のコメについて秋田大潟村で考えてこようと思います。
おいしい「あきたこまち」のおにぎりをほうばりながらですが(笑い)

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