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クラウドファンディングプラットフォーム「motion gallery」

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日本のファンドレイジング・サイトのひとつである「motion gallery」を紹介します。motion galleryは、株式会社バルーン・アンド・カンパニーが運営するサービスです。

以前紹介した「CAMPFIRE」「READYFOR?」と同様のサービスを展開していますが、興味深いのはCAMPFIREが2011年6月、READYFOR?が2011年3月、motion galleryが2011年7月と設立時期が比較的近いことです。

カテゴリとしては、プレゼンター(プロジェクト起案者)の希望する「プロジェクト」を実現するために、その内容に共感するコレクター(応援する人)からWebサイト上のプラットフォームで資金を調達する「資金調達型」、一般の企業が運営する「営利型」、ものやサービスでリターンをもらう「もの・サービス型」になります。

また、motion galleryにはプレゼンターとコレクターの他に、プロジェクトをgalleryに推薦し、いろいろなリソース(人脈など)でプロジェクト実現のバックアップをするキュレーターが存在します。

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特徴は映画などの映像制作系に強いこと

掲載されているプロジェクトの件数は完了したものを含めて13件(4/19現在)と、前述の2サービスと比較するとまだまだ少ないです。プロジェクトの特徴は、映像制作系に強いことでしょうか。13件のプロジェクトのうち実に10件が映画などの映像制作系です。

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コンセプト・ファンディングとプロダクション・ファンディング

motion galleryには、もうひとつ特徴的なところがあります。「コンセプト・ファンディング」と「プロダクション・ファンディング」という2つのファンディング方式があることです。

コンセプト・ファンディングは、他のサービス同様に「All or Nothing」のファンディング方式で、集まった額が目標金額に到達しなかった場合にはファンディングされません。

プロダクション・ファンディングは他にはないmotion gallery独自の方式で、目標金額に達成しない場合でもファンディングは実行されます。プレゼンター(プロジェクト起案者)は一定額のプロジェクト資金を獲得することができ、コレクター(応援する人)はチケットで誓約されたリターンを受け取ることができます。

クラウドファンディングは活性化しつつある?

CAMPFIRE、READYFOR?、motion galleryがスタートして約1年が経過しました。CAMPFIRE、
READYFOR?については企画されるプロジェクト件数がここ数カ月で増大しています。また、数百万円単位という高額を集めて成立するプロジェクトも出てきました。

米国では、4月6日に一般市民から資金を調達するクラウドファンディングを合法化する「JOBS法」が可決されたそうです。クラウドファンディングは日本でも活性化しつつあるのでしょうか?次回以降のブログで考えてみたいと思います。

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