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経営者や営業責任者の8割以上が、自社の営業チームが思ったように動かずに悩んでいます。リクルートでもっとも多くの営業チームを立ち上げ、5年連続でNo.1マネジャーの評価を得た著者が「売れるチームづくり」の極意を語ります。

もしも、あなたがハイパーレスキュー隊の隊長だったら?その2

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前回からまでのあらすじ

多くの経営者やチームリーダーから

「メンバーが思ってように動いてくれない」という悩みを聞きます。

 そんな人たちにとって、鉄壁のチームワークで福島原発の

注水作業を成功させたハイパーレスキュー隊の姿はどのように

映ったのでしょうか?

 かれらの鉄壁のチームワークがなぜ生まれるのかについて考えて

みたいと思います。


ここから

エピソードその2 あいつには身重の妻がいる!

 

ハイパーレスキュー隊は、緊急の災害に対応するために、

様々な分野のスペシャリストによって構成されています。

 

今回出動したチームも、ホースをつなぐチーム、放水するチーム、

作業員の放射線量を計り被爆を防ぐチームといったように

分業されていました。

 

ホースをつなぐチームは、予定していたルートが瓦礫で

ふさがれていたため、大きく迂回して、何十キロもある重い

ホースを漆黒の暗闇のなか、手作業で通していきました。

 

その傍らでは放射線を計るチームが、つねに自分たちのほうが

高い放射線を浴びる位置に立ちながら危険を知らせます。

 

彼らの懸命の作業によって、ついに海から放水車までホースが

つながったその瞬間、その様子を終始見守っていた放水チームの

頭に浮かんだ思いはただひとつ


「あいつらの努力は絶対にむだにしない!」


ということだったでしょう。

 

決死の思いで自分の役目を果たした他のチームのメンバーは、

その運命を放水チームに託します。

放水車の運転席には囲うものがなく、防護服を着ているとはいえ

放射性物質を大量に含んだ水しぶきを浴びながらの作業に

なることは必至でした。

 

その運転を志願したのは身重の妻をもつ隊員でした。

そのことは全員が知っていました。

 

ついに放水車から放たれる水が標的をとらえたとき、

固唾をのんで見守っていた仲間たちは、暗闇のなか誰もが

無言で固い握手を交わしていたそうです。

 

☆鉄壁のチームワークが生まれる理由②


仲間への尊敬と感謝が自ずと責任感を大きくする


つづく

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