仮想通貨Facebook Credits、店舗やネットショップにてポイントやギフトカードとして利用開始
Facebookの仮想通貨「Facebook Creits」は、主としてアプリ用決済手段として登場したものだが、今や多様な用途に利用されはじめたようだ。典型的な事例を三つほど紹介したい。
■ Facebook内の寄付用通貨
まずFacebook内では、寄付用の通貨として利用されはじめている。例えば Stand Up to Cancerファンページ (URL) では、次のような"Pay Now"ボタンがあり、クリックすると寄付される仕組みになっている。
■ オンラインショップでのインセンティブポイント
オンラインショップ向けのeコマースプロモーションを手掛ける Ifeelgoods (URL) では、購入のインセンティブとしてFacebook Creditsを利用できる仕組みを発表した。シンプルに言うと、Tポイントのような汎用ポイントとしてFacebook Creditsが使えるということだ。
■ 実店舗でのギフトカード
Facebook Creditsのギフトカードも登場している。扱いをはじめたのは Target Corporation (Wikipedia)、米国第五位の小売業者で、ディスカウントストア1750店舗およびオンラインショップ Target.com にて、$15, $25, $50のギフトカードの販売が開始されている。
このように、Facebookの戦略商材、Facebook Creditsは、単なるアプリ用仮想通貨にとどまらず、「ポイント」「ギフトカード」分野に進出しはじめている。当然この先にあるのは商品購入の決済手段としての用途だろう。
またゲーム用には30%という高額な課金手数料をゲームデベロッパーに課しているが、これらのポイントやギフトカード用途では当然リーズナブルな手数料を設定しているはずで、Facebookが柔軟な対応で汎用仮想通貨のポジションを狙っていると予想される。
なお、Inside Facebookによると、2010年のFacebook売上は14.5億ドル(約1230億円)、うち5億ドル(約425億円)は仮想通貨Facebook Creditsによるものと予想している。ちなみに2009年の仮想通貨推定売上は1.5億ドル(約128億円)だったので、なんと前年比333%となり、将来的には広告収入を超える収益の柱になることが予想されている。Inside Facebookによる売上予想の詳細は次記事ご参照を。
・ Facebook2010年売上予測は1300億円,うちCredit効果は315億円か (6/3)
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