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最短距離で英語を身につけるテクニック

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最近,仕事で英語を使う機会が増えている。

といっても,私の場合は日常的に海外とリアルに接しているわけではなく,ネット上での利用機会がほとんどだ。

増えている理由は簡単だ。ネット上の英語情報がビジネスの成否に直接影響するようになってきたからだ。例えば典型的な例はクラウドソーシング。以前は大資本のみが利用できていた海外のローコストで優秀なマンパワーを,英語を使えば個人でも活用できる時代になってきた。

【参考記事】
驚異的な成長を続けるクラウドソーシング oDesk。その精緻な仕組みと成功のエッセンスを探る

そもそも筆者は学生時代から英語が苦手で,新卒入社した日本IBMでもずいぶんと悩まされた。以来25年,何とか英語を身につけようと,自宅には数十冊の英語学習書が山積みされ,語学スクールを含む多くの学習法を実体験してきた。私自身,未だ褒められた英語レベルにはないが,今回は友人からのリクエストもあり,多忙なビジネスパーソン向けに,最短距離で一定レベルの英語ができるようになるお奨めテクニックをご紹介したい。

■ 最短のための3つの作戦

作戦1.「英語脳づくり」 →「インプット学習」→「アウトプット学習」
最も効率の良い学習ステップは,(1)基本文の繰り返しで英語脳をつくり,(2)大量の英語シャワーで応用英語(インプット)になれ,(3)実際の交流(アウトプット)を通じて英語を定着させる,という3つのプロセスを経ることだと思う。ここで「英語脳」とは,英語を英語のまま解釈し,文法間違いに違和感を感じられる脳のこと。この英語脳づくりは時間がかかり最もしんどい学習だが,このプロセスを省いて本質的な上達はあり得ないだろう。急がば回れ。ドラクエでポイント稼ぎをせずにラスボスを倒せないのと同様,英語脳づくりは不可避だ。

作戦2.最新鋭ツールであるインターネットやiPodをフルに活用する
一昔前と比べ,英語を学習するための環境は飛躍的に進歩した。これを徹底的に活用しない手はない。マストアイテムは,iPodとDVD,それにgoogleやソーシャルメディアだ。あわせて,Twitter やFacebookなど,目的がないととっつきにくいソーシャルメディアも一緒に勉強してしまおう。

作戦3.継続学習のために,自らの「喜びのツボ」を刺激し続ける

英語学習は継続が命だ。自分の「喜びのツボ」をうまく刺激しながら学習しよう。私自身の例で言うと,計画表をつくり達成した充実感を味わうこと,好きなコンテンツで楽しみながら学習すること,TOEICなどで期間目標をつくりその達成を心の糧とすること,などだ。もちろん自分へのご褒美で海外旅行する,友人やネットコミュニティで励ましあうのもおすすめだ。意外とこれが一番大切だったりする。

■ まずは「英語脳づくり」

英語の学習方法は星の数ほどある。ここでは仕事を合間を縫いながら最も効率的に英語脳をつくる方法をひとつだけ厳選して紹介したい。

テク1.ヒアリング能力と単語力と英文法を,同時に身につけるテクニック

ベーシックな英語力を最短で身につけ,英語脳を育てるためには,「優れた基本文」を頭の中に徹底的に焼き付けることだ。ここでポイントは基本文のクオリティだ。いかに多くの必須の単語や文法が凝縮されているか,またネイティブによる自然な英語かという点だ。この点においてロングセラー「Duo3.0」の560例文に勝るものはないだろう。

Duo3

必須単語やイディオム,基本文法まで,わずか560例文に目一杯詰め込んである点が実に素晴らしい。通勤時間を利用して,復習用CDを何度も聞き続け,付属小冊子で和訳と英訳を繰り返し行なう。時間があればシャドーイング(聞きながら追っかけて口でなぞる)などできると完璧だ。どんなレベルからはじめても,これを一年続ければ確実にTOEIC730点(ある程度実用的に英語が使えるクラス)にはなるはずだ。感情過多な芝居風トークで笑える点も素敵な教材だ。ただしゲームのポイント稼ぎのようにつらく飽きる学習なので,目標達成の際の自分自身へのご褒美は奮発しよう。ヒアリングの際のポイントは,日本語に訳さないこと,聞いているときは集中すること。これを続ければ,ある時突然英語が聞き取れるという噂の体験を味わえると思う。

■ 英語シャワーによるインプット学習

英語脳がある程度できたら,応用として多様な英語のシャワーをあびると良い。このプロセス以降は楽しみながら学習すれば苦にならない。

テク2.「仕事+英語学習+運動」の一石三鳥を実現するテクニック
休日の睡眠を削るぐらいなら死んだほうがいいと思う方におすすめ。貴重な時間を最大限有効に活用する一石三鳥を狙った学習法だ。例えば私は,iPodにTeccCrunchやCNETのPodCast(無料)を入れ,多摩川沿いを歩いたりジョギングしたりしている。1-2時間で,最新のネット情報を入手し,運動しながら,英語を学習できるわけだ。しかも無料だ。 PodCastは実に多様なので,自分のレベル,自分の仕事にあったものをiTunesなどで都度選べばよい。

テク3.英語学習に楽しさを取り入れるテクニック
DVD が最高だ。好きな映画やドラマで日英対応のDVDを購入する。最初は英語字幕で,慣れてきたら字幕なしで,何度も繰り返し見てみよう。より徹底するには iPodに音声部分(音声を抽出するには無料ツールが必要。"DVD 音声 ipod" などで検索してみよう)を入れ,通勤や運動の際に聞く。特にテク1やイク2に乗り気でない時には,無理せず英語コンテンツで楽しもう。脳が疲れているときに無理して聞いても効果が期待できないからだ。ちなみに私の場合は,米国ドラマのFriends(これはネット上に英文セリフなどもあり学習に最適)などを活用している。

テク4.ネット上の英語ニュースを集めるテクニック
目からも英語シャワーをあびてリーディング能力を高めよう。仕事に関係する英語ニュース,ブログなどを調べ,RSSリーダーで毎日チェックするのがおすすめだ。口語より文語の方が文章レベルが高いため最初は戸惑うが,完全読解よりも素早く全体像を把握することからはじめたい。お奨め補完ツールは発表されたばかりのGoogle自動翻訳ガジェットだ。単語にマウスオーバーするだけで日本語訳が表示されるほか,精度はラフだが英語であろうとフランス語であろうと瞬時に日本語に翻訳してくれる。これが日課になると,なぜか最新の海外情報を知っている凄いヤツということで,上司のあなたを見る目も違ってくるだろう。そのような「喜びのツボ」もしっかり考えておきたい。

■ ネットやリアル交流などによるアウトプット学習

続いては,積極的に交流するアウトプット学習だ。覚えた英語を実際の会話やメールで活用し,脳に定着させるのが狙いだ。リアルに外国人と接することができればベストだが,機会がない人でもネットがあるから心配いらない。

テク5.Twitterで,ニュース情報や日常生活を英語でつぶやく

まず友人づくりの布石をしよう。テク4で集めたニュースや日常のことをTwitterで英語つぶやきする癖をつけることだ。狙いはソーシャルメディア習熟と海外フォロアー獲得の一石二鳥だ。日本人が混じると恥ずかしかったりするので,完全に外国人になりきり,英語しかつぶやかないアカウントにすると効果的だ。そもそもTwitterだ。相手など気にせず勝手気ままにつぶやけば良い。単語だの文法だの気にせずに,英語日記のつもりでがんがんアウトプットしてしまおう。

テク6.ソーシャルメディアを使い,英語でメッセージをやり取りできる友達をつくる
Twitterでつぶやいていると自然と友人ができてくる。慣れてきたら,さらにFacebookやMySpaceに進出して,積極的に趣味やライフスタイルが似た「普通の外国人」の友人をつくってみよう。メールやメッセージであれば 「英辞郎」 を駆使すれば簡単に交流できるから心配ない。英語をアウトプットしはじめると,不思議なことにインプットされた知識が効率的に脳に定着してゆく。ここから先はいかにアウトプットする相手を探し,会話するかを自ら工夫したい。これでリアルの友達や恋人に発展すれば,さらに最高じゃないですか。

■ 力試しの機会を設ける

学習する以上,その成果を体感したいのが人情だ。ビジネスパーソンにとっては転職の武器にもなりうるTOEICを受験するのが合理的だろう。昇進や海外転勤の基準としてTOEICを採用している企業は多い。例えば日本IBMの昇進基準では,課長級が600点,次長級が730点だ。最初の目標は「TOEIC730点」におくことをお奨めする。このレベルに達すればTOEICの点数を履歴書に書いても不自然ではないからだ。ただ参考まで TOEIC900点台でもネイティブの英語レベルとは程遠いレベルということはよく言われている。そういう私も未だ900点に達していない。英語学習は終りのない旅のようだ。

以上。最高効率と最低コストで本格的に英語を学習したい,そんな多忙な方に贈る英語学習テクニック紹介でした。あくまで苦手な人間のほうが良いコーチになれるかも知れないと思い,試行錯誤の末にたどり着いた学習法を公開した次第です。もし皆様おすすめの効率的学習法があれば,ぜひコメントないしTwitterで教えていただけると幸いです。

【追記】
読者の方から大変貴重な情報をいただきましたので追記します。
・ケータイでpodcastが聞ける 「ホッドケー」 http://podk.jp/
・ケータイ対応の英語podcastをまとめたwiki http://www2.atwiki.jp/eigo8/


筆者Twitterです。 ご意見,コンタクトなどお気軽にどうぞ    http://twitter.com/toru_saito

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