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ネット選挙運動の解禁について

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昨日、インターネット選挙運動解禁を目指す「One Voice Campaign」のイベントが衆議院会館で開催され、7名の国会議員と100名以上の参加者が集まりました。

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(世耕議員は公務のため欠席)

■議論するだけでは変わらない

「One Voice Campaign」は、私も発起人として参加しており、何とかネット選挙運動の解禁を実現して、若者と政治の距離を近づけたいと思っています。
ただ今回のイベントに参加した率直な感想として感じたのは、「このままじゃいけない」ということでした。
もちろん動いていることもあります。ただ、ほとんど話している内容が変わっておらず、前に進んでいません。例えば、

「消極派議員(ベテラン議員)は、政治生命に関わる。インターネットについてよくわからない。既存の権益がある中、一夜にしてインターネットで逆転される可能性があることは脅威。ちょっとツイッターを使ってみて炎上した人は使いたくないと思っている。」

「若い候補者の方が使いこなせるから有利。高齢者は不利。またはお金がかかる。担当者を付けたり、HPを充実させることでお金がかかる。」
「なりすましや怪文書的な間違った情報発信が発生する。」

「ネット選挙は議題として優先順位が低く、マスメディアも取り上げないし、署名の数も少ない状況では後回しになる。」

などである。それに対して、登壇して頂いたゲストは、皆さん賛成はの議員なので、そうじゃないという反論や、みんなの党では前回イベントの後、法案も提出し活動されています。

「今や高齢者の有権者も携帯を使うし、ネットを使う人も増えている。そういう認識を広めていきたい。」

「震災の時にもデマは沢山でたが、その後修正されていった。インターネットで良識が修正していくという信頼性を持つ必要がある。」

「若者は逆にテレビも新聞も見ない人が多い。マスメディアも正しい情報が伝えられているわけではない。ネットで正しい情報を発信し、若者のためにネットを活用し、情報格差を埋めていきたい。」

「法案ではなりすましに対する罰則も盛り込んで対策している。」

議論の内容は以前と変わっておらず、こういった議論だけだと前に進まない。キャンペーンを開始して多くの人に協力を得てここまできているにも関わらず、力不足を感じてしまいました。

また登壇した議員は、このキャンペーンを応援してくれています。それにも関わらず、違和感がありました。

「選挙期間の12日間だけネットが使えないというのは、選挙期間にやることが多い中、ネットを使うことにどれだけメリットがあるだろうか?期間外にみんなHPもあればブログもツイッターも更新できる。」

「このキャンペーンのいいね!の数が7000というのは少ない。この活動をされて、今集まっている皆さんには頭が下がるが、得票数は70万や100万票。楽天が中心に薬のインターネット販売に付いては100万近く集まった。数が必要。」

イベントに来てくれている若手議員ですら、選挙期間中のネット活用のメリットをわかっていなかったり、マニュフェストにネット選挙運動の解禁を与党が書いているにも関わらず、署名の数がもっと必要と言う。改めて、僕らの感覚との距離を感じてしまうとともに、それが現実何だと思います。

■成功体験を得るということ

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このキャンペーンを立上げた動機や関係者と話をしていたのは、僕らには成功体験が必要だということ。バブル崩壊以降、右肩下がりしか経験していない若者は、何か社会を変えるたり、創り上げていくプロセスを見ておらず、体験もしていません。僕らは変えることができるんだと信じているのと、信じていないのでは、行動に影響を与えるんじゃないかと思います。

このキャンペーンに携わった人たちが、ツイートやいいね!した人たちが、実際にネット選挙運動の解禁がされるという経験を得ることで、他にも感じている疑問や課題を、みんなで変えていこうというきっかけになるのではないかと信じています。そんな成功体験を作りたいと思っています。

力不足を感じ、距離を感じるだけでなく、それならばそれを知った上で目の前でできることをやって行きましょう。

・いいね!の数が7000だと少ないなら、ぜひみんなでもっとこのキャンペーンの支持者を集められるように動こう。

・ネット選挙解禁のメリットをわかっていない議員に、もっとそのメリットを伝え、デメリットを感じている議員には防止策を伝えよう。

・メディアが取り上げてくれないなら、取り上げてもらえるような企画をしたり、もっと情報発信をしよう。

・若者がもっと政治について勉強し、選挙に行って、若い議員をもっと増やそう。

民主党の鈴木寛議員と石井としろう議員は、言いました。まだ今国会で実現可能性があると。一票の格差の方も最終局面に来ており、その次の議題として進めてくれる可能性があります。登壇頂いた超党派の議員はじめ、みんなの党・社民党・公明党は党として賛同しています。

国会閉会は9月8日。それまでに解散する可能性もあり、自民党の平議員は現実問題として今の国会で通る可能性は低いと話されていますが、可能性を信じて一人一人ができること、行動できればと思います。

政治と若者の距離が近づき、成功体験を勝ち取ることを信じて。


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