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プロダクトマネジメントとイノベーション

3,000億円市場の交代なるか

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IDCの調査資料によれば、国内サーバ市場は漸減を続け、3年後の2017年には3,700億円台になるとのこと。一方で、アイ・ティ・アール社によれば、国内のIaaS/PaaS市場は高い成長率を保ち、2017年に2,600億円に達するとか。

まったく同じ土俵というわけではありませんが、2020年の東京オリンピック前には新旧のプラットフォーム市場が交代しそうな勢いです。個人的には自身でAWS等のクラウドを触りはじめたのが2006年頃だと記憶しているので、10年ほどを経ていよいよクラウドがプラットフォームの主役になりそうだという感じです。

ただし、サーバ市場はクラウドサービスプロバイダをも顧客に持つので、サーバ市場も一定の規模は保つのではないかと思います。

さて、「3,000億円市場」というのは、ITベンダ大手各社が独立した採算部門、いわゆる事業部門を創設する基準といわれています。たとえば、ヘルスケアは1兆円(ソフト、ハード、サービス)、ERP(同)は9,000億円、CRM(同)は6,000億円で、それぞれ既に事業部門が存在するのではないでしょうか。

急成長しているソシャルゲーム市場はついに3,000億円を突破したようなので、そろそろ動きがありそうです。

次に控えているのは、セキュリティソフトの2,000億円、BA(ビジネスアナリティクス)の1,500億円など。

これからは、各ソリューションのみならず、各ITベンダの組織作りからも目が離せなくなりそうです。

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