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プロダクトマネジメントとイノベーション

スーパーセル社をめぐる会社の売り買いのスピード感

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ソフトバンクは昨日、フィンランドのゲーム会社のスーパーセル社を子会社化すると発表しました。同社の議決権付き株式の51%を1,500億円強で取得するそうです。

スーパーセル社は昨年黒字化したばかりで、売り上げも100億円程度ですが、既にベンチャーキャピタルなどから累計900億円もの資金を調達しています。これらのカネの飛び方を見ると、とんでもないベンチャーであることが分かりますね。

多くの記事を見ると、スーパーセル社の昨年の売り上げは100億円だったものの、現在は既に2.5億円/日のペースで売り上げを計上しており、今年度の売り上げは1,000億円を超えるのではないかと予測されています。この成長の早さと利益率の良さ(50%超える)が投資を呼び込んでいるのでしょう。

それにしても、ベンチャーキャピタルが出資したのが今年の初めで、その半年後に半分のストックをソフトバンクに売り払うという売買の速さは見事としか言いようがありません。あっという間に3~4倍程度の高い価格で売った計算になります。IPOまで持って行く作戦もあったかと思いますが、Zyngaの失敗などを見て、プライベートのまま手早く売り払ったというところでしょうか。

ソフトバンクの投資も見事だと思いますが、ベンチャーキャピタルの売買のスピード感もさすがだと感じました。

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