「叱る」ことを美化してはいけない
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経営者や有名スポーツ選手の回想録を読むと、部下を怒鳴りつけたり、脅かしたりしながら彼らを「鍛え上げた」時代のことを自慢している個所に出くわすことがあります。
そのたびに全くやりきれない思いがします。なぜこの人はこんなことを披露しているのだろうと不思議に思います。やはり自慢なのでしょうか。
そんなとき、日経新聞夕刊の連載「こころの玉手箱」で今週、指揮者の秋山和慶氏が学生時代の恩師の最期の言葉として、「生徒を絶対に怒っちゃだめだ」という教えを引用し、それをずっと守っていると記されています。このような人がいて救われる思いです。
怒ったり脅したりすることを教育/指導であると勘違いしている人の何と多いことか、そして、そのような人が上に立つ組織の何と不幸なことか。
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