Sun, 投機ゲームに揺れる?
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IBMによるSunの買収交渉が決裂したとのニュースが流れました。
Wall Street Journalによれば、創業者のScott McNealyが会長を務める取締役会が買収価格に関して二分したようです。要するにIBMが提示した買収価格が低い、ということですが、IBMにとっては史上最大規模の金額を提示していて、かつ、独占禁止法にも触れるリスクもあり、これ以上はムリというところでしょう。
さて、Sunの筆頭株主は昨年末にSoutheastern Asset Managementになっています。彼らはシティが日興コーディアルを買ったときも投機的な動きをしましたが、今回も買収価格を出来るだけ上げようと気合の入った交渉をしているようです。先日、IBMによるSunの買収のニュースが流れた際、いったい誰がマスコミににリークしたのだろうと思っていましたが、Southeastern Asset Managementの可能性がありますね。価格を上げるためなら何でもするという強烈な狩猟民族の性質が見て取れます。
彼らにとってみれば、現在は、Sunの文化やコミュニティといった副産物よりも、Sunがどのぐらいの利益を生む箱で、それをいくらで売るか、という事だけが関心事なのでしょう。
さて、Southeastern Asset Managementがこのまま黙るわけはありません。今回も何かしらの作戦があってIBMとの交渉をいったん棚上げした可能性があります。次はどう出るのか、楽しみです。
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