XenSourceはMicrosoftの軍門に下るか
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お盆休みの真っ只中にCitrixがXenSourceを$500M(約580億円)で買収した、というビッグニュースが届きました。米国の各メディアやブロガー達もさっそくこのニュースから今後の流れを読んでいますが、概ね、今回の買収は2つの意味で面白い!といったところです。
面白さの1点目は高騰した買収額です。これまで、オープンソース企業のBuy-outでは直近の年間売上の10倍から11倍が買収額になるのが相場でした。XenSourceの売上はまだ$10M以下であるという話ですから、50倍以上という倍率です。単なる机上のバリュエーション以上に評価が付いたのでしょう。Matt Asayもさっそくその倍率に言及し、オープンソース企業にとって明るい話題だとしています。
2点目として、CitrixがMicrosoftと密月であることから、XenSourceは今後、Microsoftソリューションを強化する方向に進むのではないかということです。Microsoftは先日、ハイパーバイザー技術を持つといわれる「Viridian」を先延ばしにするというアナウンスをしましたが、ひょっとすると今回の買収の件が漏れ伝わったのかも・・・と穿った見方をしたくなります。
いずれにしても、今回の買収やVMwareのIPOにより、仮想化技術は巨大な資本を得て、「次期OS化」へまい進することでしょう。そして、またしても新レイヤは米国に主導権を握られてしまいます。
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