20ヵ国に売れたソフトウェア
SugarCRM用に簡単な業務アプリケーションを開発し、専用のオンラインマーケットで販売したところ、わずか1ヶ月で20ヵ国以上の顧客に売れました。もちろん、当該アプリは英語化しておいたのですが、ボランティアが後でスペイン語版、フィンランド語版などを作ってくれたので、それも顧客層が広がった要因になったのでしょう。
支払いは全てPayPalでオンライン決済にしましたが、昨日購入してくれたコロンビアの青年からは、「コロンビアではPayPalが使えない、他の方法で払わせろ」という依頼があって少し驚きました。各国の海外送金事情なども垣間見ることができ、売上げだけではないオモシロさが味わえます。
それにしても、よくぞ20ヶ国もの顧客がこのソフトウェアを買ってくれたと思います。ちょっとしたニーズを見つけて開発したのですが、ロングテールここにあり、です。オープンソースの醍醐味の「半分」はここにあります。ユーザと技術者が至るところで共同でアプリケーションを作ることができます。
残りの「半分」の醍醐味は何でしょうか。それは、SugarCRMというコミュニティの中で、アプリを売りたい私と、買いたい顧客の間で売買が成立したことではないでしょうか。もちろん、売上げの一定率はコミュニティに還元します。それがコミュニティを支え、拡大させます。コミュニティが広がると開発者も市場も同時に増えるので、「対価」を発見するチャンスも雪ダルマ式に拡大します。このバリューチェーンはロングテール向きで、いったん拡がると止まりません。私の次のアプリは40ヵ国で購入されるかもしれません(希望)。
ソフトウェア開発でオモシロイ体験をしたい方には、このような専用のオンラインマーケットを併設するオープンソース活動に参画されることをぜひお薦めします。