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プロダクトマネジメントとイノベーション

SNSをすばやく1,000億円で売る

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本日のビッグニュースといえば、米Yahooが米国SNS大手のFacebookを$1Bドル(約1,180億円)で買収するかも、というものでしょう。

SNSと言えば、Newsコーポレーションが昨年末に$580MでMySpaceを買収し、ビジネスモデル特許を取得したFriendsterにもVCから$10Mの投資が入りました。Facebookはこの4月に$25Mの3rd roundを終えて総額約$40Mの資本金を確保していますから、Yahooの買収が実現すれば、数ヶ月で時価総額が25倍に化けるわけで、出資側はたまりません。(このexitが見えたから3rd roundに入ったのでは?という憶測もあり・・・)

Web20logospt2 左記は、この数年、VCから出資を受けたWeb 2.0系企業です(出典はこちら)。昨年一年で51件だった投資案件が、今年は最初の3ヶ月で49件になっているらしいので、凄まじい「狂想曲」状態です。世界中のカネが、買収やIPOのexitによる高利回りに向けてラストスパートに入ったという感じですね。

日本ではmixiも上場しましたし、日米の新興ビジネスが同じようなタイミングでexitを迎えるのはビジネスの時間差が無くなってきた証で喜ばしい限りです。ただ、米国大手SNSの経営層は買収によるexitを選択するケースが目立ちますね。学生起業家が多く、IPO後のメンドクサイ経営よりさっさと売って楽をしたい、と思っているのかもしれません。

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