オープンソーススタック事業の将来を占う
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今日はシリコンバレーでオープンソースビジネスを展開する米国人とスタックビジネスについて議論しました。スタックビジネスというのは、SpikeSourceやBitrockのようにLAMP、WAMPスタックをまとめてサポートサービスを提供するビジネスです。
我々は、このビジネスモデルは少なくとも日本では成功しないのではないかという意見で一致しましたが、どうでしょうか。
例えば、他のビジネスと同じように、オープンソースビジネスがスマイルカーブに収斂するとすれば、性能要件を握るコアベンダとビジネスソリューションを提供するSIerしか生き残れません。
Linuxの場合に性能要件を担うのは、独自の組み込み技術を持つ、あるいは、基幹用途向けに高機能Linuxを提供するディステュリビュータです。MySQLもApacheもしかり。逆に、ビジネスソリューションを提供するSIerとは、顧客のビジネス要件を正確にITに落としこ込み、継続的にサポートを提供するプロバイダです。顧客から見て、この2社の付加価値はおそらく「基幹ビジネス」においてのみ同時に発生します。(何が基幹かはケースバイケースですが)
この中間に存在するスタックベンダは現在のところ、どちらの役割も演じていません。となると、スタックビジネスが生き残る条件は、ある特定の用途向けに高い次元でパッキングされたスタックを作り、コアを握ることでしょうか。病院向け、屋外向け、宇宙向け、高負荷ECサイト向けなど。
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