オルタナティブ・ブログ > 学びの体験を創造する ~ セミナー事務局考 >

簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

Business Media誠は日経ビジネスを超える

»


ohtsuki0217.jpg

毎月第3金曜日は誠ブログの定例オフ会。2月17日はそのオフ会史上、恐らくもっともインパクトのあるゲストスピーカー、アイティメディアの大槻利樹社長が登場した。


大槻社長はそのオフ会で「日経ビジネスを超える」と宣言した。


改めて「誠ブログ」って?


誠ブログは、ビジネスメディア誠のカテゴリーのひとつ。IT分野のスペシャリスト200名超が集まるALTernative BLOG(オルタナティブ・ブログ)に対し、誠ブログは起業家やコンサルタント、ライターなど100人超が専門性をいかしたビジネスに役立つコンテンツを発信している。


誠ブログでは毎月1回オフ会を開催。毎回ブロガー1名が30分から60分ほどプレゼンを行い、その後参加者で情報交換(=飲み会)をする。プレゼン終了時、スピーカーが次のスピーカーを指名するのが最近の習わし。1月のスピーカーは、書けば誠ブログのランキングトップに登場するコンサルタント荒木さん。その(自由人)荒木さんが指名したのは「アイティメディア社長」だった。


このやや無茶めの提案を誠Biz編集長 鷹木さんは快諾し、大槻社長に交渉開始。誠ブロガーが見守る中、「ついに社長プレゼン決定」との朗報が届く。


温和かつ鋭利な大槻社長


大槻社長はプレゼン冒頭、東北大学卒業後、ソフトバンクに入社し、6年間孫さんの秘書をつとめたこと、それも消去法で秘書になったなど控えめに自己紹介。後ろの席から見ると、孫さんを温和にした雰囲気を持つが、目の前に座ったブロガーからは鋭い視線は仕事の現場ではかなり厳しそうとの感想も。


ITコンテンツのイメージが強いアイティメディアだが、エンタープライズ、製造関係などカテゴリーを追加して「総合情報」サイトに向かっている。ビジネスメディア誠もそのひとつ。仕事術をはじめマーケティングや金融、政治、経済など幅広いテーマとユニークな切り口で、私の周りでも好きな人が多い。


ちなみに「ビジネスメディア誠」は、あえてITmediaの目立つ位置からリンクしていない。ITmediaの冠をはずしても、独立したビジネスサイトとして地位を築いていく、という経営トップの期待と編集サイドの強い意思が現れている。これも今回のオフ会で知った。


以前は情報のギャップが情報の価値だっが、だれもがインターネットで情報を得られるようになった今、選ぶことが情報の価値になりつつあると、大槻社長。専門家が情報をキュレーションする「ONETOPI(ワントピ)」など、時代にあわせた新たなスタイルのメディアも積極的に取り組んでいることなども紹介した。


打倒日経ビジネス


現在、アイティメディアが照準を定めるのが日経BP。IT系ではすでに抜き、製造業関係も背中が見えている。次は日経ビジネスを超えたい、という大槻社長の発言は、常にナンバー1を目指す孫さんの血を感じる。


「だから、ビジネスメディア誠の成長に期待している」


目の前に座る鷹木さんに時折プレッシャーをかける大槻社長。現在の課題はエコシステムで、無料で情報発信しているブロガーも含めて、きちんとマネタイズ出来る形にもっていきたいと語る。


「最近は浮気して、ITよりも製造分野のコンテンツにわくわくする」


と分野の拡大について自身の意欲を語りつつも、吉岡編集長、鷹木編集長など次世代の育成強化も熱を傾ける大槻社長。1時間のプレゼン終了後は、「終日缶詰になってマネジメントゲーム研修を受けている吉岡の予算作成を助けてくるので、これで失礼します」と、颯爽と退席。

日頃から親しんでいるメディアのトップのビジネスや社員への思いに直接触れることができる、とても刺激的で楽しいオフ会となった。



一人のブロガーがぼそっと

「アイティメディアの株は買いかな」


(オプンラボ 小林利恵子)


【その他の記事】

・電子マネーにまつわる疑問()()()(

プレゼンをタイムマネジメントする


【オプンラボの活動】
■オプンラボ Facebook ページ https://www.facebook.com/opnlab
■オプンラボ 会社情報 http://corporate.opnlab.com/ 
オプンラボは企業向けのオープンセミナーや組織内研修など「学ぶ場」を通じて、個人と企業の成長とブランディングを支援します。
■学びのソーシャルサイト opnlab http://www.opnlab.com/

Comment(0)