Apple Mapの物件位置が相変わらずひどい件
Apple Mapが登場した2012年、そのデータ誤りのひどさに皆がびっくりさせられました。パチンコガンダム駅とか、有名ですね(当時の記事)。
その後改善は進み、今は通常の用途には問題ないように見えます。さらに交通機関の情報はとても便利で、都市によるとは思いますが、バス路線を見れたりもします。僕も昨年京都に行ったときに便利に使いました。 ところが、物件の位置はまだひどい間違いが多数あります。個別の誤りではなく(それはそれであるでしょうが)、データソースから地図上へのマッピング処理の誤りとしか考えられません。Apple Mapには誤りを指摘する機能があるので、指摘するときに変換ミスの可能性がある、とコメントも書いていますが、処理が直る様子はありません。
先週、東京駅近くで昼食場所を探していて、八重洲の小林カレーなる店があり、情報を見ると怪しい。この情報は食べログから取り込んだようですが、食べログでは住所が「福岡県筑紫野市二日市中央2-6-11」、Apple Mapでは「東京都中央区八重洲2丁目6番11号」。住所から位置マッチングしているのでしょうが、ひどい処理です。
この近所に、Apple Mapでは「俺のイタリアン 八重洲」と「俺のイタリアン YAESU」がありますが、こちらは複数の情報ソースによる問題でしょう。
前から指摘していた物件では、住所の前半と後半があっていたら安直にマッチングしている雰囲気がありました。本来の「福島県いわき市平字城東3-1-2」がApple Mapでは「福島県いわき市平作町3丁目1-2」とか。今回は都道府県レベルから違うのに。
住所表記には揺れがありますし、物件の住所が地図上でピンポイントに見つかる保証もありません。そのために、緩いマッチングをしているのだと思いますが、これらはひどすぎます。
以前は、日本の高速で東名高速 下り大井松田の先のように物理的に分離されていると思われる区間に、謎の交差点名が配置されている(高速道路上に!)こともありました。
いずれも基本的な処理がおかしいだけでなく、正しい評価をしていないと思われます。Appleは自分で情報の調査も始めているようですが、それ以前に地図データ処理と評価をちゃんとしてほしい。こんな基本的なところができていない地図は信用できませんから。
Apple Mapがまだこんな調子なのは日本向けだけなのかな?