「わかりやすいが価値」の時代
みなさん、はじめまして。株式会社イノウの代表をやっている、中村と申します。
イノウという会社は、現在、コンテンツとサービスを融合させてサービス提供することを目的に、編集者、エンジニア、デザイナーなどのメンバーで、主に
・RIAコンテンツ
・パッケージコンテンツ
・コンテンツサービス
という3つの事業を行っています。
そしてこの3つに共通するのが、実は、「わかりやすい」というキーワードなのです。
皆さんも、最近売れた書籍を見ていて「わかりやすい」ということがまた一段と重視される時代になってきた気がしませんか。
たとえば、山田真哉さん、勝間和代さん、三田紀房さんなどのベストセラー作家。彼らは皆、わかりにくいことをわかりやすくするために、様々な工夫をしています。
ただしこの工夫というのは、別段、特別なものではありません。
その基礎となっているのは、ITエンジニアの皆さんなら慣れ親しんでいる
・要素分解
・構造化
です。これらの作業によって書くべきことを明確にした上で、それぞれの要素を
・例示、比較、俯瞰、図解、キャラクター活用
などの手法を使って、上手に解説しているのです。
こうした方々は、情報の取得・分析が格段に容易になった現在、情報そのものよりも、情報をどのようにわかりやすく伝えるかに、評価の比重が移ってきたのを明確に意識している気がします。
翻ってウェブの世界ですが、まだまだ「わかりやすく」するための工夫が欠けてる気がします。そもそも調べ物をしていて、サイト内のどこに情報があるのかまったく分からず、いったんGoogleに出ることもしばしば。
#特に、官公庁系のウェブは、、、、
なぜでしょう?
現在、コンテンツとサービスが融合している代表例である
・時刻表
・レシピ
・辞書
を見てみると、これらのコンテンツはサービス化される前から
・要素分解
・構造化
がきちんとなされていたことがわかります。
逆に言えば、その他のコンテンツについてはこうした規則が明快ではないので、融合が難しいのです。
しかし、今後、コンテンツのサービス化は避けて通れません。
そんな時代、コンテンツビジネスに携わる一人としてきたものとしてこうした「コンテンツ構造化の方法論=ウェブ時代の理解の文法」を作っていきたいと思い、イノウを立ち上げました。
そしてこのブログでは、主にIT業界を題材に、「わかりやすい」を考えていこうと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。
なかむら