【微妙だなぁ難しいなぁ】保険の営業マンさんとソーシャルメディア
最近、朝活をはじめとしたいろんなオフ会系のイベントで、保険会社にお勤めの方によくお会いします。やはり彼らのベストな営業形態はいわゆる「紹介営業」ですので、幅広く人脈を広げておこうというのはすごく納得できます。もしわたくしが保険屋さんだったら、同じようにすると思います。
でもって、ソーシャルで培った人脈が、どれだけ営業成績に反映するかというと、どうでしょう。まだここ2~3年の話ですので、試行錯誤しながらの部分が多いと思いますが、成果に結びついてきている方も少なからずいらっしゃるようです。
彼らも、「客は押せば逃げる」ことはよくわかっているので、自分が保険会社の人間であることをほとんどアピールしません。SNSでの投稿も、保険の内容を書こうものならシーンとドン引きされてしまうので、(定めで書けないのもあると思いますが)基本的にはしませんよね。
わたくしの知り合いにもたくさん保険屋さんはいらっしゃいますが、ある人はロゴの入った会社の名刺ではなく、あえて個人名刺を作って渡しているほどです。
つまり、聞かない限りは保険屋さんということはわからないわけですね。
そこまで気を遣われるのがいいのか悪いのかわかりませんが、日本のように保険加入率が高い国で、「誰でも保険はどこかに入っているべき」と多くの方が思い込んでいる場合、やはり交流の場に保険の会社の方がいると、「営業目的で来てるのかな?」と思われてしまいがちです。
うーん、この状況は、ちょっと気の毒ですよね。
普通の(っていう表現も変ですが)会社同士なら、分野が違ったりすると、すぐにはビジネスの話にならないことがほとんどで、そういう仕事の話抜きにおしゃべりスタートできるのですが、相手が保険屋さんとわかると、途端に普通の態度では接し辛くなる方も多いと思います。
もちろん最終的には営業目的なのかもしれませんが、そういう部分ですごくハンデを背負われているんじゃないかなーと思うのです。ですから、冒頭で「わたくしもそうする」とは書いたものの、実際にどのように動けるかというと、自信なかったり、、、
それでも、ソーシャルメディアで仲間を増やしたり、交流会にたくさん参加したりして、いつか紹介の声がかかるタイミングを待っている。待つしかないのです。しかし、一見同じことをしているのに、その後、うまくいく人とそうでない人の差はどうして生まれるのか?
これをちょっと考えてみたいなと。
やはり、紹介営業は最後は口コミなんですよね。だから、結局うまく口コミされる人はうまくいくし、そうでない人はあかん口コミをされてしまうと。つまり、保険の話をすることになってからの立ち回りで決まっちゃうと思うのです。
具体的に言いますと、保険の話をさせてくれるんだから、もう自分と契約してくれるんだろうと思い込んで、がっついちゃうとダメでしょうね。
つまりそこで、相手の現状の保険の内容を見て、特に問題なければ「切り替えの必要はないので、このままでいいと思いますよ。」と言えるかどうか?です。この瞬間、この営業マンさんは「ものすごい安心を0円で売った」わけです。「あぁ、自分の保険は間違ってなかった。良かった~。」ってなりますもんね。イコール「信頼」です。
そしたらもう口コミは自動的に起こりますよね。
「あの人、保険をチェックしてくれるよ。」という、低い障壁の言葉となって。実はわたくしがそうだったのですが、最近知り合いの保険屋さんに自分の保険契約内容を見せて、恥ずかしい年収も将来の展望も全部話して、どうだとジャッジしてもらったんですね。
「このまま会社員をしているうちは、このままで大丈夫ですね。ただ、独立でもするとなると、状況は一変しますから、その時はよろしければ相談に乗らせてください。保険は所詮金融ですから、経営の観点で考えないとダメなんです。わたしはこれまで数千人の経営者さんを見てきたから、そのあたりうまくできる人とダメな人の違いは、教えてあげられます。」
パーフェクトじゃないでしょうか。もう他の人の入る余地はなくなりました。(笑)
しかも、今もこうしてわたくし口コミしちゃってますし。(爆)
もちろん、その営業マンさんが誰とは書きませんが、もしご興味があれば喜んでご紹介いたしますよ。彼は特に、「俺たちの世代にはもう年金もらえないしなー。」と言って国民年金を納めていないような若いITベンチャーの社長さんとか、日本にいる外国人の方に、もっと金融手段としての保険の話をしたいなって言ってました。
極めてユニークな方ですが、いろんなことを考えてておもしろいのです。
お時間となりました。以上、保険屋さんとソーシャルメディアの現状について、ぼんやり思ったことを書かせていただきました。保険会社さんからの営業マン向け講演依頼、お待ちしております。(なんちゃってw)