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【比べてみた】うわさのダイスキン(ダイソーで売ってるモレスキンのようなノート)と本家の違いについて

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たまには文房具屋らしい記事を。ということで、先日100円ショップダイソーさんで購入した、一部で噂のモレスキンの類似ノートについて、どんなもんかいろいろと比べてみました。

あくまでも比べた事実だけを書くつもりですが、感情的な部分もちょっとでてしまうかもしれません。でも他意はありませんのでね。

Daiskin1

まずは本家。この頑丈さが好きで、手帳をはじめ何冊か使っています。正直、そんなにハードユーザーではないのですが、一度使うと、「これでいいかな」って思います。ただ、ノートにしてはやはり高いなぁ。

Daiskin2

正式商品名は、レザータイプノートブックというのですね。(以下ダイスキンと表記)
知らない人が見たら、同じに見えると思います。ノートを包んでいる合皮の感じも、すごく似てます。作りもかなり頑丈ですよコレ。

Daiskin3

角を合わせてみると、細部の違いがわかります。

上がダイスキンですが、角のRが大きいですね。実は、中の紙の部分はほぼ同じ大きさなのですが、表紙の大きさが少しダイスキンが大きい。ノート本体からはみ出している部分がモレスキンは1mm以下なのに対して、ダイスキンは3mm近くあり、その分製品自体も大きくなり、角のRも大きめになっているというわけです。

で、結果的に、やはり2mmくらいずつダイスキンのほうが大きくなっています。

Daiskin4

ゴムバンドをとめている部分も、位置がちょっと違いますね。(違う商品なのだから当たり前ですが。)
ゴムバンド自体も、ダイスキンのほうが若干太いですが、クオリティ的には違いは大きくなさそうです。ただ、ゴムは劣化するものですので、経年変化でどんな差がつくかはわかりません。

あと、下がモレスキンですが、刻印がありますね。ダイスキンはなし。

Daiskin5

表紙の裏側です。モレスキンはクリーム色で、自分の名前を書く欄やら、ロゴなどが入っていますが、ダイスキンは真っ白です。スーパーシンプル。

Daiskin6

あとは、ノートとしての書き心地というか、ペンとの相性ですねー。
モレスキンの紙は、つるつるしてて、少し生成りよりの白色。いろんなタイプのペンで書きましたところ、万年筆以外は、そんなに差はないように見えますが、ジェルインクは、モレスキンのほうがくっきり書けるイメージがありました。

Daiskin7

こちらはダイスキンです。紙の質感はモレスキンに比べてざらざらとしています。ジェルインクは若干染みこみやすく、ぼわっとした印象。ただ、万年筆に関しては、モレスキンよりもシャープに書けた感じがします。

うーん、値段だけ見ると、15倍ほどの差があります。
しかし、(比較は難しいですが)品質的には15倍の差はない?と思われますので、あとはやはり「ブランド」なんだなと、モレスキンの売り方にあらためて感心した次第です。

文具店の立場からすると、こういった商品はとってもビミョーです。ただでさえ文具市場というのは、100円均一ショップにお客様を取られていますので、「今まで100円では買えなかった」ものが普通に100円で売っていると、(品質の面では優れていても)100円ショップで買いますもんね。

ただ、厳しいビジネスの世界、うかうかしてたら出し抜かれるのは当たり前です。文具業界も、他がすぐには真似できない商品、売り方、サービスを打ち出していかねばと、自分にもプレッシャーをかけたいところです。

いや、「文具業界」とくくっていること自体が、もう時代遅れのような気もします。販売に特別な免許などが必要なもの以外は、売ってはいけないものなんてないのです。
年々固くなりがちな頭をなるたけ柔らかくして、楽しく商売していきたいものです。m(_ _)m

あ、ちなみにですが、わたくしモレスキンのゴムがゆるーくなった場合は、こんなものを使ってページが開かないようにしております。(あの頑丈さは、ページが開かないという要素も大きく関係していると思うのです。)

Daiskin8

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