天高く馬肥ゆる秋　～過去語録05

» 2022/10/11

総務の仕事は多岐にわたります。勤務時間の集計や給与データを銀行に送ったりもそうですが、テプラで備品にラベリングしたり、切れた蛍光灯を取り替えたり、トイレットペーパーを補充したりもします。

部長から「島田君、駐車場の白線が消えかかってるから直してきて」と言われたのは26歳の秋頃でしたでしょうか。

駐車場は皆さんが想像するような舗装されたものではなく、ただの砂利が敷き詰めてあるだけの広場で、そこに石灰で線が引いてあるのですが、それが薄くなっていました。このままにしておくと皆左右に余裕を持つようになってしまい、停められる台数が少なくなってしまいます。

ということで重い石灰入りのライン引きを持って行きます。

工場の裏側の駐車場は視界が開けていて、街の北側と一面の空が見渡せます。

「天高く馬肥ゆる秋」

一人で白線を引き直していると、お爺ちゃん社員の方が手伝いに来てくれてそうつぶやき、自分にタバコを突き出しました。

タバコはやらないと言うと「そうかい」と言って、それをポケットにしまいました。

こういうとき「ちょっとタバコもいいなぁ」と思ったものです。

お昼になると、ママさんパートの方々がいったん家に食事に帰り車がひっきりなしに出入りしますから仕事がやりにくくなります。急がないといけません。

島田徹 2022/10/11 18:05:29 Comment(0)

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