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セマンティックの波と情報セーフティネット

「印象・感4分析」サービス w/高精度ネガポジAPI,感情解析APIをリリースしました。

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 前回のプレスリリースでは、対話という、解析と生成を巧みに組み合わせて文脈を作る自然言語処理技術を発表しました。
 今回は、高精度ネガポジAPI, 感情解析APIを正式発表して解析屋としてハイエンドを目指すとともに、背景知識(常識)、前提・目的、作業仮説など、人間ならではの分析手段、素材を組み合わせたサービスです。リリースした「印象・感4分析」サービスと呼びます。
 上記素材を駆使して、適切な印象分析、感情・感覚・感想・感性の表現をソーシャルのテキスト(口コミ)やWeb・ブログ記事、そしてお客様の声など、消費者・ユーザの声全般から抽出し、分析することで:
・定量分析
・定性分析
を同時にこなし、広く、且つ、深い洞察を行ったハイエンドの分析レポートが、Output=納品物として出てまいります。

従来、分析結果が見当もつかない、予測できない、誰も着手していなかったような、でも気になるテーマ、、といった分析が特に得意で、ものの見事にやってのけます。

「人と機械の有機的コラボ」 サービス、とアピールさせていただいています。

分業の弊害の打破、強力なツール(サーチライト)を人間に提供することによる不毛な単純作業からの解放、という会社設立の思いを体現したサービスともなっています。全体概要について、プレスリリースをご覧ください:

http://www.asahi.com/business/pressrelease/CNT201207190063.html

本日のブログでは、ネガポジ判定APIの概要を図示させていただきます。
記事中、「図1」が表示されていないようですので、以下に補完します。

Keiyouhyogen

この図1 は、メタパーザ検索APIで形容表現を発見する際の、設定画面を示しています。
その内容、手順については次回以降ご説明いたします。

 弊社のネガポジ判定APIは、大変本格的かつ真面目に作られています。
図のように、形態素が集まって文節を作り、文節間の係り受けが単文・フレーズを作り、フレーズが複数集まって、接続関係(順接・逆接)を踏まえて文(センテンス)を作る。この下位からの階層構造に沿って、形容詞類99%に付与済の辞書素性(-3, -2, -1, 0, 1, 2, 3) を積算し、センテンスのネガポジ(否定的/肯定的の度合い)、ひいては記事全体のネガポジを求めています。

Negaposi1_2

 
 最近のエネルギー関連のキーワードを含むツイート1万件位を判定させてほぼ違和感の無い結果を出すなど、高精度ぶりを発揮しています。このあたりの実例を紹介しつつ、実際に、分析官がどのように作業するかをお見せしつつご指導する講習会を来月以降に企画しています。アキバのどこかで、電子工作キットをお買い求めの上はんだ付けして完成しお持ち帰りいただく講習会のように、実際に現在お持ちの課題(に近いもの)をお持ち込みいただいて弊社リソースで分析し、結果をお持ち帰りいただく、お得な有償講習会となる予定です。乞ご期待ください。

 また、感情解析APIや、人間による初期仮説の想起・投入方法、メタパーザ検索APIによる形容表現の発見プロセスなど、他の要素、作業プロセスについて、実例を交えて、本ブログ等で解説してまいりたいと思います。

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