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引越ししたら一気に40年も時代が進んだ我が家で気づいたこと

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週末に引っ越しました。
以前いたマンション(と呼べるのかどうか)は、昭和42年(1967年)に建てられた公団住宅の分譲を持ち主から借りていたものです。
ほぼ自分の歳と同じですから築45年の老朽住宅で、床は一部がフローリングに直され、流し台も変えられていましたが主要な設備は昔のままというなんともレトロな暮らしで、貧乏とはいえよくもまあ12年も住んでいたなあと思います。

引越し先は駅を二つほど奥に行ったところで、前住んでいたところより5年ほど前に開発された公団住宅。
しかし、こっちは賃貸で2005年頃にリニューアルされて、新しい建物です。
どっちも同じ家族構成に向けて設計された公団(今はUR)住宅ですから、時代の変遷がよくわかります。

同じ3LDKなのですが、建て替えられたほうは10m2ほど広くなっています。
広くなった面積がどこにあてがわれているかというと主にサニタリー関係。トイレ、風呂、洗面、廊下などはバリアフリー化もあって幅が広くなり、なんとなくリッチな気分です。

そして、設備は大きな違いがあります。
ドアは前は175cmの高さで、高校男子の後ろから3番目までは背を屈めないと入れませんが、今度は2mあります。日本人の平均身長はすくすくと伸びたのがよくわかります。ダルビッシュでも大丈夫。

そして、成長と同時に電気もよく使うようになりました。

前の家は屋内配線の限界でブレーカーが30A以上のものは付けられないという一人暮らし並みの容量で、電子ジャーとエアコンを一台付けると、あと何かしようものならすぐに落ちました。
しかも入居当時はブレーカーではなくヒューズだったので、めっちゃ泣けました・・。

コンセントは各部屋に一つづつ。台所、トイレ、浴室にはそもそもコンセントがありません。
なので、風呂を沸かすのに電気が不要のバランス釜(計画停電時は大活躍でしたが)。トイレは公衆便所でしか見たことがないフラッシュバルブでウォッシュレットは電気の配線の増設工事が必要。
その代わりに各部屋にガス管が通っていて、この時代は電気ではなく主要なエネルギーを都市ガスにしようとしていたことがわかります。

まあ、さすがに不便すぎたのでヒューズはブレーカーに交換、コンセントは20個ほど増設してなんとか暮らしましたが(元設備屋として電気工事士の資格は持ってます)間取りより設備インフラに泣かされることが多かったものです。

ちなみに30Aではどんな暮らしだったかというと、ドライヤーと炊飯器、掃除機は掛け声励行だったのです。
「つかいま〜す」と美容院のシャンプー台のような掛け声をかけて、他の人はエアコンを止めたりしてました。(笑

今は、玄関から各部屋に自動換気システムが機能し、リビングは床暖房、風呂は自動湯はりに適温調節、当然3箇所給湯、インターホンには簡易的なスマートメーターまでついて、使い過ぎを警告してくれます。
コンセントは各部屋平均3箇所もあって家具で1箇所くらい潰しても問題ないです。

さらに電話は2系統(FAXを想定?)あり、URのLANも来ており、ルータで分配すると3部屋の情報コンセントにLANや電話やアンテナ線が行きます。たいしたものですね。
子供たちは突然の文明開化に大喜びですが、LAN以外の機能については20年前くらいにすでに普及が始まったもの。いまさらながら自分の生まれた頃とは生活レベルがかなり上がったものだと再確認できました。

特に電気というインフラの使い方です。各部屋にコンセントが1個しか無く最高30Aの環境では、電灯以外の電気は「臨時に使う物」であって、ずっとコンセントに挿しっぱなしということはなかったのでしょう。
今の暮らしではブレーカーを一回落とすとタイマーやパソコン、ルータ、エアコンなど再起動や設定リセットで大騒ぎです。
知らず知らずにうちに電気というインフラは、「使いたい時だけ使えるようになっているもの」から「一瞬でもなくなると生活に支障をきたすもの」になったようです。

最新型UR賃貸は情報コンセントも完備していますが、次はこの通信インフラの番でしょうね。
依存を高めることは賛否両論ありますが、電気が私たちの暮らしを便利にしてくれたことは間違いありません。
仮設住宅では電気も電話もあってもインターネット回線はひいてくれなかったようですが、それも当たり前になるほどの便利な情報ネットワークを構築できるといいなあと思います。

インターネットを使っての情報共有は、電気のコンセントでいえば昭和40年水準にも達していない超テンポラリ利用が前提ということを改めて知りました。

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