資格商法な連絡がきたので、どの辺が巧みなのか実践チェックしてみた
数日前に、〇〇の資格が・・・と電話がありました。2-3分で終りますから。。。と倍以上の時間を一方的に話し始めました。資料を送るというので送ってもらうことにしました。
一応、どこでこの私の連絡先を知ったのか?と聞いたところ、「セミナー講師の・・・」と、もっともらしい答え。私の場合、顔も連絡先も全部丸出しなので、まぁいいかと。
以前に郵送物でしたが、海外の大学でMBAが取れる!ってのも来たことがあります。MBAの資料請求などしたことがあったので、「そんなリスト」に入っていたのでしょう。これは学位商法と呼ばれるらしく、いくらだったか忘れましたが、金さえ払えば修士号を与えるものです。
多摩大でMBAを取りましたが、修士論文を書くという普段したことがない作業は、相当きついものです。産みの苦しみとでも言うのでしょうか? もちろん、その後に得たものは形だけの修士号ではなく、思考やものの見方、ネットワークなど、得たものはとても大きかったです。
そんなものが簡単に買えるって・・・知らなければ、とても魅力的な話になります。だからこそ、きっと成り立つのでしょう。
で、今回の民間資格の売りは、「セミナー講師を行っている先生方に、いまさら試験を受けていただく必要はないので、たまにネットでEラーニングを受けてくれれば良い」と。我々(商法の人)も厳選した人にしか連絡をしないので。。。と。
う~ん、ヤバイ。カモリストに入っているのか(爆)
早速資料が届きました。今時は便利なもので、ネット検索でだいたいのことは調べられます。電話番号や資格名称、会社名などで、多数ヒットしました。普通でないと(笑)
じゃあ、どの辺が巧みなのかをじっくりと拝見してみることにしました。
ポイントは、
1.それなりに名前のある団体に所属していること
2.資料を送らせるために、一方的に訳のわからない説明をすること
3.限られた期間に申込まなければ、今回の優遇処置は適用されないこと
1のそれなりに名前のある団体は、随分とレベルが下がったなぁ。。。と。数年前からこの商法はあるようなので、いくらでも対処できるはずなのに。。。と。正直、残念な感じがしました。
2の訳のわからない話は、一方的にハロー効果のように、1の団体から委託されているのでとか、1は「あの有名な○○会社の○○社長もいる」だの、自社のこと以上に1の団体を強調してました。だから大丈夫なのですと。これは相手に信じ込ませるための話術で、なんら「その会社」の事ではありません。このマシンガントーク分野にも専門なプロがいるのでしょう。
3は1週間後が締切の、選ばれた方に贈る優遇処置ですと。結構高額でした(笑) 資料の作り方が甘く、雑なコピーをしたような資料でした。
・・・
で資料が届きましたか?と連絡を待っていたのです。
すごいですねぇ。郵送物がいつ届いたのかチェックしてから連絡してくるあたりは、さすが抜け目がありません。最近の郵便物は受け取り確認がなくとも、投函したのはわかるようになってます。
相手:「**日の夜に資料が届いていると思いますが、見ましたか?」と、カモであるはずの私にカモな人が連絡をしてきました。
通常の電話連絡のマナーなど、通用しません。獲物は引っかかったときに手放してはならないのです。
私:「ええ見ましたよ」
相手:「この機会を逃すと・・・」:トップギアに入ったようなマシンガントーク開始
私:「今忙しいので・・・」と言うと、間髪いれずに
相手:「では後ほど連絡します」と言うので、
私:「見たけれど興味が無いから、必要ありません!」
相手:「でも、こんな機会滅多にないですよ」
私:「いいです。二度と連絡しないでください」
--- 以 上 ---
カモな人は、電話をかけた直後の自分なペースから、落胆したテンションに変わっていました。「ホントにいいんですか?」と、だんだん小さな声で・・・
こういうものは、ハッキリと断った方がいいのです。時間も手間も無駄になりますから。。。
しかし、団体作成の資料にしても小さく見にくい文字で、1の団体は直接関係がありません。などと書いているあたりが、レベルが下がったとしか言いようの無い感じです。目をつぶっているようなものです。
今回は時間をかけて資料を隅々までチェックしましたが、チェックしなければわからないような文言、時間がないなどの本題とは関係のない部分での煽り・・・等々。
怪しくなくとも、インターネットで調べれば色々と出てきますので、必ず調べるクセをつけるのが、一番良いと思っています。
資格商法と悪徳商法は違うようですが、インチキであることに変わりはありません。