Googleのプライバシー問題:洗練された全展望監視パノプティコンの世界
プライバシーをめぐる米Googleへの風当たりは強い。Googleは二枚舌だという政治家や評論家もいる。あるプライバシー監視団体は、Googleの衛星画像ソフトを使ってGoogle自らを標的に据えたらどうなるか、実験を試みた。
非営利組織のNLPC(National Legal and Policy Center)は、カメラと衛星画像で地球上のロケーション分布を示すGoogleのアプリケーションStreet ViewとGoogle Earthを使い、カリフォルニア州パロアルトにあるGoogle取締役の自宅をピンポイントで突き止めてみせた。
NLPCは30分足らずで、Google取締役の自宅の門と、その前に停めてある車のナンバープレートを表示させた。通りから玄関までの距離も示し、5マイル離れたマウンテンビューのGoogle本社へ行くのに使っていると思われるルートも突き止めた。NLPCはこの調査結果をサイトに掲載した。
何とも、スゴイ実験を試みたようです。しかし、インターネットとコンピュータがあり、若干の情報さえあれば、誰にでも出来ることです。
プライバシーの定義も範囲にも、明確なものはありません。人それぞれに範囲も定義も異なるからです。イヤなものはイヤなのです。
Googleの「Street View」、プライバシーに問題なし。でも・・・でも触れましたが、撮られたくないものは、誰にでもあるはず。撮られたとしても、差し替えたいほど”変な写真”であっても、それらはあくまでも「風景の一部」でしかないです。
2年前の話ですが、空から全ては見られてるのか?に書いた、エレベータ内に設置された監視カメラに映る自分の頭のてっぺんは・・・悲しいほど薄かった(笑)。随分と薄い人がいるなぁ・・・オレもそろそろ”あんなになっちゃうのかなぁ”なんて思っていたら、それは私そのもの。なんとも感じ悪い瞬間を思い出して(爆)
現代版パノプティコンが、現実になってきた感じがしています。
これらも、便利と引き替えになるのでしょうか?
範囲の設定は、難しいですね。