ライアン・ホームバーグ　日本マンガの紹介者新世代

ライアン・ホームバーグ氏が僕に研究員としての受け入れを依頼してきたのは、まさに学習院教授になりたての頃だった。苦手な手続きを事務室などの助けで切り抜け、彼は来日し、それから八面六臂のパワフルな活躍を始めた。その後日本のマイナーなマンガを大量に英訳し、日本マンガの海外紹介者として新世代となった。長身のハンサムで、奥さんもモデル並み。この本はだいぶ前に送ってもらったのだが、何せ英語の本だし、ようやく少し見る時間ができて、今こうして紹介するに至った。全部白黒なのは日本マンガが白黒中心だからだろう。バロン吉元や辰巳ヨシヒロの紹介、つげ兄弟とライアンの写真、様々な彼の顔が見られる。学習院で佐々木果氏中心に進めた川崎市市民ミュージアムの明治ポンチについての研究会の写真もある。ライアン、紹介が遅れてごめんよ。これからも活躍を期待してるよ。