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夏目房之介の「で?」

八卦大刀の練習

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これが八卦大刀。先日の木曜から、これを使った練習が始まった。トウロをおぼえるらしい。全長135cm、最大幅10cm。けっこうな重さで、現状の重心は鍔元から15cmくらい(追記・李先生によると重さ2.5k ジュラルミン製 鉄の本物は4.5k!)。こいつを扱うのは、僕のような貧弱な体躯ではとても無理で、振り下ろして止めるのがやっと。左手では、上に差し上げて水平にキープするのがしんどい(左肩は五十肩のなごりで、まだ痛いのだ)。そもそも、筋肉で操作しようにも、腕にはそんな筋肉がなく、いきおい背中の筋を通して、それを腰腹で支えて、体幹で動くほかにやりようがない。へたに筋肉で操作しようとすると(ということは上半身に力があがった状態で、ということだが)、刀に振り回されてしまって危なくてしょうがない。ということは、結果李先生のいうとおり、むちゃくちゃ筋を鍛える運動になるんである。いや、これをやったら確かに鍛えられるだろうけど、翌日足の筋肉痛(よほどハードでないと八卦掌の練習で筋肉痛になったことが僕はない)。相当ハードです。李先生も、2時間の練習中、2回休憩をとり、毎日練習するな、週に三日でよい(いや、三日でも多いと思うが)といっていた。第一、こんな剣呑なもの、保育園児のいる公園で振り回してたら、そくピーポーパーポーを呼ばれちゃうでしょ。何とか、段ボールか何かで鞘作らないと。僕の場合、身長的にも刀が長過ぎて、重すぎるのだと思うが、途中で李先生が自分の大刀を貸してくれた。こっちのほうがやや短く、軽い。なるほど、ふだんは棒で練習すればいいのだね。
しかし、いつも武器に興味のない僕が、なぜか大刀の動きには体が喜んでいるのを感じて、やる気になっている。多分、自分の筋を感じられるからだと思うのだが。

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