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夏目房之介の「で?」

腰痛

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じつは、先週24日(木)のあたりから腰痛。もっと前から軽く違和感があったが、その日練習で気血をさげたら、胴の半ばあたり以下でかなりの痛みがあり、驚いた。そのままいつものように続けたら痛みは抜けて、後半はつつがなく掌法もできたのだが、八卦掌練習以来、こんな腰痛になったことがないので、翌日エド鍼灸に行った。で、だいぶ楽になってやれやれと思いきや、翌日午後、仕事場で詰めてデスクワークをしたら再び発症。それもかなりの症状。以前、調子悪くなると必ず痛んだ背中の志室というツボのあたりから下、尾てい骨周辺までが、やばい。お風呂に入ってあたためて、お灸をし、少し横になったら楽になった。おそらくは、ホットカーペトの壊れた、むちゃくちゃ冷える仕事場で冷えが体に入ったためだろう。
おかしなことに、走圏練習はできるし、楽になる。練習でもできる。また酒飲んでカラオケもできる。足蹴り上げたり、ターンしても大丈夫(酒は気血を巡らせる)。なのに、帰ってゆっくりすると、猛烈にギックリ的症状がでる。おまけに昨日は、右耳が詰まって聞こえなくなる症状まで出た(今は開通)。八卦掌をやっても、腰痛にはなるのだ。
原因は、おそらく昨年からの忙しさ。今年に入って、3日から仕事を始め、日曜は何もしないで食っちゃ寝するという休日習慣を、一度もできていなかった。八卦掌の日曜講習会も、この流れの中では「体を休ませない」という悪循環の一つになったと思われる。というわけで、昨日の日曜は講習会に出ず、ひたすら休んだ。昼寝もした。結果、ひじょうに楽になっている。
要するに、八卦掌をやっていても、それにふさわしい休息をとらなければ、腰痛にもなるってことである。李先生も、休息の重要さについては語られていた。が、なまじ元気になってしまったので、ついつい無茶をするのだ。「このぐらいの無理はきく」と思ってしまうのである。
八卦掌が腰痛にいい、ということはこれまで散々語ってきたので、責任上報告する義務があると思うが、それは嘘ではない。しかし、この現代社会で忙しさにかまけて休息をとらないと、その限りではないのである。エドによると「でも、元気だよ」という。体自体は弱っていない。ちゃんと休め、という一言に尽きる。この簡単なことが、なかなかできないのだ。
というわけで、あさってからの京都花園大学集中講義二日間に備え、今日も明日も、できるかぎりサボって休む所存である。

情けないことに、先週の練習には、「週刊現代」の撮影取材がきていた。八卦掌でむちゃくちゃ元気になった、というのは嘘ではないので、いいのだが、じつは撮影されている僕が腰痛に驚いていたのであった。来月半ば頃掲載の予定。

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