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夏目房之介の「で?」

八卦掌「廻身掌」ニューバージョン

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16日(木)の李先生講習会は「廻身掌」。
まずは湿気を体から吐き出すために速めの走圏。以前は速めに走圏すると浮いてしまって軽くなったのだが、それに比べると少し浮かないでできるようになった気がする。でも、しっかり走圏直されたけどね。熊形では含胸、龍形では首をもっと後ろに立てて胸を落とし、もう少し低くしろと。つまり、丹田の周囲の張りをもっと意識しろということなんだけど。

廻身掌は、順勢掌の入りから切掌、足先と足裏を使った蹴りのハッケイを二つ連続させ、さらに探掌を4回してから下勢という、いやはやとんでもなくハードなもの。おまけに、くるくる回ってやるわけで、今日復習しようとしたら、もうわからなくなってる。方向音痴が・・・・。
ただ、このハードな蹴りやらが、なかなかに気持ちがいい。ここでリキんでしまうと元も子もないので、できるだけ注意してやったけど、けっこう力感が出るんだね。気血が巡る感じがじつにハイにしてくれる。ただ、下勢の正しいやり方、といっても要するに扣歩をしっかりせいちゅうことですが、これを李先生が講義されてから、下勢はよりしんどくなるわけで、やっぱ相当きましたね。帰ってから、ちょっと腰に来てたので、足にお灸しましたよ。

帰りぎわに、李先生に「Good feeling?」と聞かれたので、いやもちろん気持ちいいんだけど、僕には下勢がハードだった、昔太極拳習ったときにはこんなにハードじゃなかったといったら、我が意を得たりとばかり「そうなんだ、まったく違うんだよ」と誇らしげに語られ、「自分の先生の下勢を見た時、何て美しいだんろうと思って、それからほかの下勢を見ると全然よくないんだ」といわれた。その先生って80歳くらいなんだよね。「大丈夫、あなたも80歳になれば、できるようになる!」とヘンな励ましを受けて思わず笑ってしまった。あと20年やり続けると「美しい下勢」ができるようになるのかな。まあ、「カサブランカ」じゃないけど、そんな先のことはわかんないけどね。
でも、前回同様、梅雨時の重くてダルい感じは吹き飛ぶね、ホントに。

追伸
今日、公園に足で円を描いてやってみたら、不思議なほどスムーズに思い出せた。やっぱり自分の円周上の位置と方向の認識があるとできるんだね。

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