GW
今年のGWは、学内の論集に提出する学生の論文査読をし、何度も指摘や添削と直しをやりとりしなければならなかったので、仕事場と奥さんの家を往還。今はノートPCを持って奥さんの家におります。論文提出期限がGW明けなんですね。これやると、なかなか眠れなくなる。
GW中に、三鷹市美術ギャラリーの「ドーミエとグランヴィル」展を観て、
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/
話題の映画『英国王のスピーチ』を観ました。
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
前者は、当時の本なども展示されていて、非常に興味深かった。グランヴィルの、人間を音符に見立てたマンガ(?)なんか、じつに面白い。図録を買い、同じビルの書店で鹿島茂『グランヴィル 19世紀フランス幻想絵画」(求龍堂)を買いました(鹿島コレクションのグランヴィル展は見逃した)。読むのが楽しみ。
シュールレアリストの評価した不思議な絵は記憶にありましたが、これほど多様な仕事をした人とは知らなかった。グランヴィルの収集家である鹿島さんの本の絵は、じつに美しい。学習院仏文科の、グランヴィルに詳しい野村正人先生の文章も収録。
ドーミエは、グランヴィルのような緻密な筆致とは対照的なスケッチ風な絵ですが、彫塑がいいですね。カリカチュア的な造形の立体は、魅力的です。
『英国王のスピーチ』は、いい映画でした。地味で映像の美しい映画ですが、抑え目に入っているユーモアがすばらしい。吉祥寺の映画館は、夜のみ、しかもレディスデイだったこともあり、開場30分前から人が並んでいた。その前までやってたのは『クレヨンしんちゃん』(笑)。
ついでに英国王を演じた役者主演の映画『シングルマン』のDVDを借りて観たけど、こっちはヴィスコンティ『ベニスに死す』みたいな映画でした。1962年のアメリカに住む英国人大学教授の話だけど。美少年に興味のない僕は、面白いけど、女性の描写が意地悪いし、あまりわくわくはしなかったな(当たり前)。映像はなかなか美しい。とくに色彩の変化が。
追伸 そういえば岡本太郎展も行ったな。案外面白かった。
追伸2 すみません。野村先生の解説は、「ドーミエとグランヴィル」展の図録でした。