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サンマイクロは消えない

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IBMがサンマイクロを買収との報道。
ついにサンもIBMによって救済されるのか、という印象を持った。
真っ向から競合していた、かつての、そして今でも最大のライバルであるはずのHPからも”身売り話”を断られ、行く先が注目されていた中のIBM買収報道である。

IBMによる大型買収としては、過去にLotusやプライスウォーターの買収がある。
Lotusは、未だにMS Exchangeの競合製品として頑張っているし、プライスウォーターはIBCSとして、ファーム業界では一定の地位を築いている。

かつてIT業界のメジャーイベントであったコムデックス。 暑いラスベガスの会場では、サンマイクロの社員が半そでポロシャツ1枚、しかも裾は外に出したラフな姿で闊歩している中、IBMの社員は濃紺のスーツをまとい、汗だくになりながらも、決して上着を脱ごうとはしない。
両者にはそんな企業カルチャーの大きな違いがあるのだが、それでも狭いIT業界。 現在のサンにも元IBMerは数多くいるし、日本サンマイクロで言えば、未だに元IBMが沢山在籍しているのではないだろうか。
Lotus、プライスウォーターの例を見る限り、買収される先がIBMならば、サンマイクロはこれからもUNIX陣営の一角を担いつつ存続していくと、元IBMでサンマイクロのファンである小生は思っている。

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