2011年型消費スタイルで一体誰が笑う?
昨年はほとんど更新ができませんでいしたので今年はあけおめ合戦をほとほどにし、ロケットスタートで波に乗りたいと思います。
第1弾としては色々あるのですが、タイムリーなネタで行きます。
クーポンサイトは泣いても笑っても今年が正念場
昨年に火がつき、飛ぶ鳥を落とす勢いとなっているクーポンサイトですが、年初から早々に騒ぎになっているようです。騒ぎの内容については、調べると色々出てくると思いますのでここでは細かく触れませんが、改めてこの手の商売の「弱点」が露呈した形です。やはり食べ物、しかもおせち料理とくればその恨みは恐ろしいです。この手の類のトラブルはヤフオクや楽天も通ってきた道ですが、如何に「大人」の対応ができるかにかかっています。大人の対応とは返金や謝罪という表面的なことでは決してありません。このようなことを反省として、自分たちが一体どのような商材(=店舗)をどのような思いで今後消費者に紹介し、ビジネスを進めていくのかが今後のポイントとなるでしょう。これに真摯に立ち向かうのかどうかでクーポンがらみのビジネスはその成否が分かれていくと思います。
消費者にとっては情報収集能力ではなく分析能力がより重要
リーマンショック以降、集客に行き詰まった小売店では、最終的には値下げというツールに多く依存し、消費者もそれにすがりつき、更にデフレが進むという流れで今まで来ました。しかしながら、これについてもそろそろ限界が来始めてきます。もうどれもこれも十分安いのです。先のクーポンもそうですが、「そもそも定価ってナンデスカ?」という状態です。このため、提供者側は様々な制約をクリアしながら、いかに高付加価値な商品を作り上げるか、という問題を改めて突きつけられています。これに鈍感な会社は淘汰されるでしょう。
これは消費者側も同じです。単に「??%割引」という言葉やキャッチーな宣伝文句に振り回され、「安物買いの銭失い」となるのか、それとも中身を理解して本当に必要なものを選び、価値を享受していくのか、個々人の情報分析能力がより大きな意味をもつ年となってくるでしょう。
名古屋ではこんな福袋もあるようです。ちょこっと夢があって楽しみですね。
ターゲッティングは諸刃の剣
昨年は河原町阪急、有楽町西武など、メジャーどころの百貨店の閉店が続きました。関東の人間なので河原町阪急はあまりよくわからないのでともかく、関東地方に30年以上暮らし、都内に8年近くも生活し、銀座や有楽町エリアにもよく買い物に行きますが、有楽町西武は結局「一回も入ったことがありませんでした」。よって生まれてから一銭も落としていません。
なぜならば、入るきっかけが何もなかったからです。人口減の中、女性しか相手にせず、かつ年齢を特定の層に絞ってしまったらそれこそ109のような「超広域型」店舗でないと生き残ることは容易ではありません。中小小売店でもマーケティングの教科書を鵜呑みにしてまねをするとついついターゲットを「絞って」しまい、自分の首を絞めてしまいます。本当は「絞る」のではなく「明確」にするのがポイントです。
次のルミネも普通の店作りをやるとアトレも含めた喰い合い、そしてマルイなどとの競争で果たして満足な結果が得られるかはわかりません。まだ店舗の全貌が見えていませんが、「超広域型」の集客をがっちりやるのか、銀座三越のように我々のようなあまりイケていないアラフォー男子にも優しい店にするのか、それが成功の鍵だと思います(私見の固まりですが。。。)。