iPadがFlashがサポートしないのは~新幹線が止まって思い知らされる
出張族の宿命なのか分かりませんが、先週金曜日は東海道新幹線の停電騒動に付きあわされてしまいました。原因は架線のようですが、帰宅後JR東海のサイトを見ても、お詫びも説明も見当たらず、今ひとつこの対応にはしっくり来ません。
まだまだ納得いきませんが、今日書きたかったのはこのことではありません。
全世界の心配は的中~やはりiPadはFlashをサポートせず
もう、この記事で分かるとおり、iPadではFlashのサイトは満足に見られないようです。Appleのサイトで使われているiPadの写真(New York Timesが表示されているアレ)をみるとイケそうな錯覚を起こしますが、やっぱりダメとのことで、私もがっくりでした。iPhoneだと色々あって仕方ないな、という割り切りが出来ますが、iPadでも出来ないとなるとMacbook Airの中古でも買ったほうが良いのでは?という評価になってしまいます。ちなみに初代の1.6 mhz版であれば7万円です。しかし、これだけの正面強行突破を仕掛けてくるAppleは一体何を考えているのでしょうか?
JR Cyber Station~そもそも昔はFlashなんてありませんでした
金曜日の話に戻ります。「のぞみ」が止まる駅ならあまり困ることは無いのでしょうが、私の出張先は「ひかり」がロクに止まりません。大幅にダイヤが乱れているときに、後先考えずに目の前に止まっているものに飛び乗ると、大概「こだま」なので大変なことになります。また、このような時は駅員さんは質問攻めで捕まっていますし、発車案内の電光掲示板もアテにはならないので、結局どの列車がいつ来るのかは分かりません。
そこで役立つのがJR Cyber Stationです。このサイトでは列車番号を入れるとどこを走っているか一発で分かります。このため、狙いの「ひかり」を決めて、blackberry(こちらもFlashはダメです)で進み具合をマメにチェックしながら発車直前までゆっくり夕食をとり、さっと乗り込むことで被害を最小限に抑える、ということが出来ます。
このサイトは私が知りうる限り、10年近く見た目も機能も全く変わっておらず、2010年の基準でみると古臭く見えるのは否めません。しかし、何も不満もないのも事実で、良い意味で枯れています。このサイトが出来た頃はまだFlashって何ですか?という状況でした。
Jobsのメッセージを妄想~Back to basic, be simple.
Mosaicが出た時と比較すると、Webサイトは見た目も機能も格段にリッチになってきました。しかし、この進化はどちらかといえば提供者側からのアプローチなので、ここ最近はユーザー視点に立つと段々どうでもよくなりつつあるのも事実です。
Jobsはこのような中でiPhone/iPadに最適化(=シンプルなPC用ページ)されたサイト作成を促し、Webサイトの原点に戻りながら提供者論理ではないユーザーエクスペリエンスを提供しようとしているのかもしれません。このためハナからFlashのサポートを考えていない、とすると何となく辻褄が合って来ます。
私もこんなことは27日のiPad発表の時には思いつきもしませんでした。もちろんFlashサポート無しの真相はJobsに聞かないと分かりませんが、ふとしたきっかけでJR Cyber Stationを見直すと、今までのWebサイトの進化と照らし合わせて上記のようなことを考えてしまったわけです。
今回はかなり妄想じみた内容となってきましたので、この辺にしておきます。
↓昔はこんなでしたね。